英語版ダンサーレジュメの書き方




日本はどうかわからないのですが、アメリカでオーディションを受ける際は、ほとんどの場合、レジュメ(履歴書)が必要です。

オーディション当日に、ぶっちゃけレジュメを隅から隅まで読んでいる審査員は実際に居ないと思いますが、オーディションには持っていかないといけないものです。

また、オンラインなどでサブミット(申し込み)をする際にもレジュメとヘッドショットを一緒に送ることもあります。

がっつり読まれているか読まれていないかわからないけど、とにかく必要なものです。

私がロサンゼルスに来たばかりの頃は、特にアメリカのダンサー生活について気軽に聞ける友達も居なかったので、レジュメに何を書けばいいのかもわからなければ、履歴書のことを「レジュメ」(Resume)と呼ぶことさえも知らないトンチンカンでしたw

聞きたくても、誰が知っているかわからないし、周りはライバルだと思われている!と勝手に思っていたため、あまり情報を聞きたくても聞けなかった私・・・

でもオーディションに行っては、人のレジュメをチラ見して「ほーー、そう書くのか!」と思ったり、実際にエージェントに所属している人に勇気を出して「見せてください!」なんて聞いたりしていましたw

なので、そんな苦労をしなくても良いように、心置きなく今はこうやって情報を人に伝えることができるのは本当にすごいことですね!

いつか、このブログを読んでいる方に「参考になった!」を思ってもらえたら最高です!

レジュメの構成

まず、レジュメのサイズは、アメリカの特別なサイズである「レターサイズ(216x279mm)」を利用します。

日本には無いサイズです。アメリカのオフィス用品屋さんですぐに手に入るものです。

内容ですが、かな〜〜〜り大雑把にすると、下のような感じです。

個人情報履歴の部分の2箇所にわかれています。

 

そして、それをさらに分解すると・・・

上図のように、個人情報は、名前・連絡先・身長・体重・髪の色・目の色

履歴部分は、仕事の種類ごとに箇条書きにします。

※エージェントに所属している場合は、左上の部分にエージェントのロゴが入るのと、右上の連絡先の部分は個人の連絡先ではなく、エージェントの連絡先が記載されます。

個人情報の部分

個人情報の部分は、一番大切なところですね!

名前

めっちゃくちゃ基本のところですが、名前はもちろん、ファーストネーム(名前)からラストネーム(苗字)の順番に書きます。

山田花子さんなら、Hanako Yamada。もしくはHANAKO YAMADAと全て大文字。どちらでもオッケー!

連絡先

エージェントに所属していると、エージェントの情報が記載されるのですが、個人の場合は、

全て右寄せで、上から「住所・電話番号・Eメールアドレス」を記載します。

とにかく、コールバックが来た時のための大事な連絡先。ちゃんと繋がる連絡先を書くこと

海外に来たばっかりなどで電話番号が無い場合は、信頼のできる人の電話番号を書くか、Eメールアドレスを上に記載するかしましょう。

最近だと、インスタのアカウントなどを付け足して記載しても良いかもしれませんね!

身長・体重・髪の色・目の色

体重は、そこまで重視されていないので、記載しなくても良い項目です。私のエージェントでは記載しないといけませんでしたが・・・

身長は大事ですね!

みかちん
アメリカでは数字で記された体重より、実際の見た目の方が大事みたいだね!
ヨーロッパ圏やアジア圏はほぼ同じ単位を使っていますが、アメリカ特有の単位で書かないといけないので、身長はフィートとインチ、体重はポンドで表記します。
センチメートルは30.48で割り算(➗)するとフィートとインチに変換。
キログラムは2.205を掛け算(✖️)するとポンドに変換。
私は156センチなので、156÷30.48=5.118…  → 5’1″ と表記します。
私は50キログラムなので、50×2.205=110.25 → 110 lb(ポンドの単位)と表記します。
みかちん
グーグルで検索すると変換機能があるのですぐに変換できますがね・・・
の色は、基本的に本来自分が持っている髪色を書くのが普通です。
しかし、ダンサーの場合、髪の毛を染めている人もいますよね!自分の髪の色をウリにしている場合は、その髪色を書いてもいいですね。
オーディションの際に、レジュメに記載しているカラーと染めているカラーが違わなければ、問題ないです。
の色は、ほとんどの日本人の場合は、Black or Dark Brown or Brownになるかと思います。
もちろん、BlueやGreen、Grayの人もいると思いますが・・・

履歴の部分

さて、履歴の部分ですが、自分の経歴が多い仕事の種類順に書いても良いし、そうでなくても良いし、そんな堅苦しく考えなくても良いです。

重要なのは、年代別や場所別などに書くのではなく、種類順に書くのがポイントです。

日本の仕事が多い場合は、アーティスト名や曲名に続けて、– JAPANを付け足せば大丈夫です。

仕事の種類ですが、だいたい分けられている種類が以下の通り。

  • ライブ/ステージパフォーマンス
  • テレビジョン/映画/コマーシャル
  • ミュージックビデオ
  • トレーニング
  • スペシャルスキル
自分が今までやってきた仕事の種類にもよりますよね!
それを英語にすると、こうなります。
  • Live/Stage Performances
  • Television/Films(Movies)/Commercials
  • Music Videos
  • Training
  • Special Skills
そしてさらにもっと詳しく書くには、
アーティスト名”曲名”         役割名      ディレクター名/振付師
アーティスト名”ツアー名”       役割名      ディレクター名/振付師
アーティスト名”イベント名”      役割名      ディレクター名/振付師
などと記載します。
英語にすると、こうなります。
Maluma “Temperatura”                      Dancer                Jeremy Brown
※上記の振付師は仮名です。
ーティスト名 ”曲名”・”ツアー名”・”イベント名”」の部分は、アーティスト名を変えたり、イベント名を変えたり、それぞれ人によって変わると思います。
割名」の部分は、Dancer or Choreographer or Dancer/Choreographer or Backup Dancerなどになります。
また、振付師のアシスタントをした場合は、Assis. Choreographerと記載したりします。
ィレクター名/付師」の部分は、どちらかのよく知られている方の名前を記載すると良いでしょう。
Trainingの部分は、ダンスのジャンルとトレーニングを習ってきた講師の名前を書きます。
例えば・・・
Jazz: Terri Best
Ballet: Kana Miyamoto
Hiphop: Jaquel Knight, Laura Edward, Nick Demora
などと記載します。
Special Skillsの部分は、アクロバット(アクロバットの中でも何ができるか書くと◎)、エアリアル、タップダンス、マーシャルアーツ(格闘技:空手、テコンドー、柔道など)、バトン、大道芸などなど・・・を記載します。
上記それらをぜーーーんぶ合わせるとこうなります!!
※ディレクターなどの名前は仮名です。
みかちん
間が結構空いてますが、経歴でいっぱい埋めて、あればあるほど良いですね!

 英語版ダンサーレジュメのお手本を見るならこちら!

5つほどあるロサンゼルスのエージェントの中でも大手であるblocのウェブサイトからいくらでも見ることができます!
このウェブサイトから、誰でも良いので顔写真をクリックし、「Download Resume」をクリックすると見れます。
ダンサーレジュメのお手本はこちら

まとめ

  • レジュメはオーディションで必ず必要なもの
  • レジュメとヘッドショットはニコイチ
  • レジュメは「レターサイズ」を利用する
  • 身長・髪の色・目の色は必須
  • 繋がる連絡先を記載する
  • 年代別や場所別に書くのではなく、仕事の種類順で書く
  • アーティスト名や番組名などは、知名度が高いものから書く
  • 定期的にレジュメは更新する

人によって経歴はさまざまなのですが、目を惹くようなビッグネームのお仕事は1番の上に持ってきたり、左に持ってきたりする方が良いです!

日本でやったお仕事や受賞履歴などは、訳すことが難しいかもしれませんが、無理やり訳してでも記載することをおすすめします。

日本の番組名や映画はローマ字でも良いし、英語に訳せるのであれば、英語で表記しましょう。

商品のコマーシャルに出演したのであれば「会社名”商品名(サービス名)” – Japan」と記載すると良いでしょう。

みかちん
受賞歴はAwardsと記載して、その項目を新たに作っても良いですね!

他の人のレジュメはとても参考になるので、ぜひエージェントのウェブサイトで他の人のレジュメをチェックしてみてください!




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