過去の私
私がロサンゼルスに来たのは2009年の終わり。
その時に、「あぁ、あの時そうすればよかったのか・・・」
と、後からになって思うことがたくさんあります。
なんなら、小学校の頃にまで戻って「あの時、私があんなに遊び惚けていた頃に、こんなことをすでにやっている人がいたのか!」とか「中学や高校時代に空いた時間で他に何かできたことがあったのに・・・」と思います。
特に大学生の時は、思いっきり時間があったのにもかかわらず、遊んでばかりいたのであの時の自分に喝を入れてやりたい気持ちでいっぱいです。
遊びまくっていた私は就職も決まらないまま、大学を卒業してしまったくらいダンスにハマりまくっていたのも事実です。
今から思えば、親不孝だったなぁと思います・・・
8つを語る前に一つ、前提だけ伝えさせてください!
いざ、25才でアメリカに来たものの、ロサンゼルスの熱いエネルギーともの悲しいエネルギーを同時に感じて、自分が押しつぶされそうになったことも何度もありました。
でも、なぜか、負けん気と執念だけはあったんですよねw
なんなんでしょうかね、あの20代に持っている根拠の無い自信。
でもそれが無かったら今の自分は居ないだろうなと思います。
しかし、あとで振り返ってみて、今ダンサーとして成功している友人たちを見て、負けん気と執念以外に、「あぁ、そうやっておけばよかったのか」と思うことはいつも1つ。
それは・・・
「コツコツやること」
おいおい、普通のことやないか!
と怒られそうなのですが、何事も飛び級はできないですよね!
全ての項目において、ロサンゼルスに来ても、コツコツやり続けることが前提です。
それでは本題です。
ロサンゼルスでプロダンサーになるために日本にいるうちからやっておいた方がいい8つのこと
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できる限りの経歴は作っておき、それを書類やデータとして残しておく。
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SNSを充実させる。
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英語をある程度勉強しておく。
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ノースハリウッドで滞在先を探しておく。
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お金をためておく。
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どのくらい滞在するのか決めておく。
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自主練をする習慣をつけておく。
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基礎を固められるだけ固めておく。
1. できる限りの経歴は作っておき、 それを書類やデータとして残しておく。
いきなり難しいやん!!と思われた方もいると思うのですが、、
「コツコツとやる」がテーマですから。
しかしこれは日本で経歴が無かった私がビザを取るにあたり、実際にぶち当たった壁です。
経歴なんて、地方に住んでるから作れない!と思う方もいるかもしれませんが、本気でダンサーになりたいと思っているなら、東京に出て人脈を作り、なにかショーに出る、仕事をする、振付師のお手伝いをする、などできることがあるはず。
大手スタジオで教えている場合は、給与明細を残しておくといいです。
2. SNSを充実させる。
SNSの中でも、特にビジュアル型のInstagramとYouTubeが効果的だと思います。個人的にInstagramはかなり苦手です。しかしダンサーなら、好きじゃないとか言ってられない世の中になってきましたね。
Instagramでダンサーとして自分を売り込める大きなチャンスであることには間違いないからです。
そう、ダンサーは自分自身が商品なんです。
実際にInstagramを通じて仕事の依頼を受けることもあるのでね。
やはりダンサーなので、踊っている姿の動画配信はもちろんのこと、使った曲のアーティストのタグ付け、振付師のタグ付け、自分の好きなダンサーのタグ付けやハッシュタグをフルに有効活用しましょう。
YouTubeのアカウントを作って、InstagramやfacebookなどもリンクさせてSNSを充実させることは、実際にロサンゼルスのエージェント(タレント事務所のようなもの)からも要求される時代になりました。
日本にいるうちから、自分を売り込む準備をしておきましょう。
3. 英語をある程度勉強しておく。
これ、とても重要です。英語が話せるか話せないかで、ロサンゼルスに来てからの流れの速度が変わると思います。
「ある程度ってどの程度?」なんですが、挨拶から始まり、今日は何をする予定なのか、何のクラスを受ける予定なのか、相手に聞くことと答えることができればいいと思います。少し、実用的な例をあげますね!
ダンススタジオに行くと、以下のような会話がよくされています。
“How are you doing?”
このような会話が本当にしょっちゅうされています。この会話の中で、
「Are you taking?」とよく使われていますが、直近の未来のことを指します。
日本では現在進行形のシチュエーションでしか使えない教育を受けてきましたが、会話の中ではよく出てくる使い方です。便利なのでぜひ覚えておいてください!
間違ってもいいから、現地で英語を話す恐怖心を無くすことができればもうお手の物ですね!英語でコミュニケーションを取って人脈を増やして行くことが、キーポイントになります。
難しく考えなくても、これってわりと自然とできることなのでご心配なく。
最初は身振り手振りを使ってもいいと思います。
もちろん、日本人の多いロサンゼルスなので日本人の方とのコミュニケーションも大事にしつつです。
4. ノースハリウッドで滞在先を探しておく。
まず、ノースハリウッドってどこやねん?ってなっていたら、ダンススタジオの立地状態を調べてみてください。ほとんどのスタジオがノースハリウッド近辺です。
以前は、有名なスタジオがノースハリウッドに固まっていたものの、昨今では色んなところに散らばりつつありますが、それでもノースハリウッドに住んでいれば、便利だと思います。
よってノースハリウッドは日本人に限らず、ほとんどのダンサーの居住地域と言っても過言では無い場所です。
探す際は、ロサンゼルスの総合コミュニティサイト「びびなび」でチェックしてみてください。
5. お金をためておく。
親御さんの経済的援助があるならあまり問題が無いかもしれませんが、自力で留学する場合、ロサンゼルスで1年間過ごすのに、おそらく250〜300万円ほどの貯金があった方が良いと思われます。
何にお金をかけるかなど、どのように過ごすかによるので個人差はありますが、月にだいたいかかる費用は、以下の通り。
学費 | 約400ドル(語学学校に通う場合ですが、年々価格が高騰しています。コミュニティカレッジはもっとします。) |
家賃 | 約800〜1,000ドル(プライベートルーム) |
光熱費 | 約50ドル |
食費 | 約300〜500ドル |
携帯代 | 約40〜80ドル |
交際費 | 約300ドル |
クラス受講費 | 約300〜400ドル |
その他 | 約100ドル |
合計 | 約1,990〜2,830ドル(約20万8950円〜29万7150円) |
年間でかかる費用は約23,880〜33,960ドル(約250万7400円〜356万5800円)
(1ドル=105円計算)
さらに、そこから車を購入することもあるかと思います。
ロサンゼルスの物価もどんどん上がっているため、食費も日本に比べてかなり高いので、
自炊を強くおすすめします。
しかし語学学校とダンスを同時に行う場合、自炊に慣れていないとちょっと辛い時もあるかもしれませんね・・・
でもそれも修行じゃ!と思って頑張る根性は持っていて欲しいですね!
6. どのくらい滞在するのか決めておく。
なのですが、現地に行ってから状況が変わり、気変わりもすると思います。
「住めば都」と言う言葉があるように、そのままなんとなく居続けてしまうことはよくある話です。
その時のためにも、自分がどんな状態になったら日本に帰国するのか前もって目標を想像しておくのと同時に、滞在期間は3ヶ月、6ヶ月、もしくは1年間と決めておいて、ある程度の期限をつけてあげる。
その期間が修了したら、必ず帰国をする。
帰国をしてみて、まだやりきれていない目標があるのであれば、アメリカに戻る。
そしてさらなる目標を立てる。
どんなことをするにも、期限が決まっていないとグダグダと長引いてしまうことってありませんか?
それと同じで、特に長期で滞在しようと最初から思っている人は決めておいた方がいいかもしれません。
なぜなら、学生ビザで入国した場合、最大5年は滞在することができるため、いつでも延長ができてしまうんです。
はい、私は期限を最初1年間と決めていましたが、延長に延長を重ねた人です。(笑)
説得力にかけるかもしれませんが、多くの留学生を見てきて、これは本当に決めておいた方がいいなと思いました。
いろんなことを決断をする際に指標になり、いろんな覚悟ができるはずです。
7. 自主練をする習慣をつけておく。
地道な自主練がロサンゼルスに来てからも続けられるかどうかがキーになります。
家のリビングルームでも、庭でも、どこでも音楽さえあれば練習ができるのがダンスのいいところ。
習った振り付けを復習する、リハーサルでやった振り付けを体に覚えさせる、フリースタイルの練習をするなど、スタジオを借りなくてもできることがたくさんあります。
自主練だけではなく、「長期的に考えて自分にとって良いと思う習慣を習慣化すること」も大事です。例えば、筋トレやストレッチをすることもそれに値すると思います。
ロサンゼルスに集まるダンサーは世界中のトップレベルのダンサーたち。体つきも、骨から違います。そんなダンサーたちと勝負していくには、資本となる体をさらに強化してく必要があります。
ロサンゼルスでは、ここでは書けないような悪い誘惑や、「海外だからいいか!」とか「まだ時間があるからいいか!」「面倒臭いな・・・」などをきっかけに、良くない習慣に歯止めがきかなくなってしまったりします。
自分を律するのは自分しかいません。
誘惑に負けじと自分の成長に繋がることに集中できる環境を整えることが大事です。
ノースハリウッドにはダンサー御用達のリハーサルスタジオがあります。
詳しくは下記の記事も読んでみてくださいね!
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8. 基礎を固められるだけ固めておく。
自主練も重要だけど、基礎も重要!なんでも基礎は大事ですね。
人によってジャンルが違いますが、おそらくどんなダンサーでもバレエをやっていたダンサーは比較的息が長い気がします。
バレエはコアが鍛えられるので、バレエが苦手な人はコアとバランスを鍛える訓練をするといいと思います。
クランパーやブレイカーにバレエは必要なのか?とは思いますが、知っていると面白いかもしれません。
ダンスは自己を表現する一つの手段。言葉を介さず、モノを使わず、心に響かせることができる素晴らしい手段だと思います。
また、人間本来が持つ3つの生理的欲求の次にくる4つ目は「舞踊」と言う欲求なんじゃないかな・・・
と勝手に思っています。
だからこそ、ダンスをしている人の絶対数は世界規模で考えるとすごい。
その分、競争率もすごい。
ロサンゼルスに来て、日本の家族や友達には、「楽しそうでいいね!」と言われることがしょっちゅうだったのですが、現実はそう楽しいことだけでは無かったです。しかしそれは世界のどこに暮らしていようが同じですね。
好きなことに一直線で頑張っている限り、必ず努力は報われると思います。
必死な時は何も見えませんからね。それくらいがちょうどいいかもしれません。
まとめ
ほぼ当たり前のことを8つ書きましたが、全てのことを一気にやるのは不可能だと思っています。
少しずつ「コツコツと」準備をしていくことが大事です。
完璧でなくても、ある程度前もって準備内容を知っておけば、ロサンゼルスに来てから順応するスピードが早いと思います。
まずはビザの申請もありますからね。
ビザの申請や語学学校についてもまた記事を書こうと思いますが、ロサンゼルスにはビザを発行してくれるダンス学校が今のところ無いため、長期で滞在するにはアーティストビザや労働ビザ以外だと、学生ビザを取得して語学学校に通うのが普通です。
またわからないことがあればご質問ください。できる限り早い回答をいたします。