私がロサンゼルスでダンス留学するために通った学校

学生ビザがおりる最長期間は5年。最短で半年

ロサンゼルスとニューヨークのダンス留学の大きな違いは、

通っているダンススタジオ、または学校がビザを出してくれるかくれないかです。

ロサンゼルスでは、ダンススタジオが学生ビザを発行していないため、

語学学校やコミュニティカレッジ、大学などの学生ビザを通してアメリカに来ないといけません。

一方、ニューヨークでは、ダンススタジオ、または学校が学生ビザを発行しています。

ロサンゼルス ニューヨーク
ダンススタジオが発行可能なビザ なし M-1ビザ、もしくは F-1ビザ/I-20発行

よって、ロサンゼルスではダンススタジオに通う費用と同時に、学校に通う費用もかかります。

Panda
お金かかるねーー!!

他にもいろんなビザがありますが、学生ビザを取得するのが一番簡単なため、

多くの人がこの道を通ります。

もちろん、観光ビザで入国することも可能ですが、最大で3ヶ月しか滞在が許されていないため

長期的に滞在できないところが難点です。

また、観光ビザでアメリカの出入国を繰り返す(1年間の間に3回くらい)と怪しまれてしまい

後々に入国がさらに困難になる可能性もあるため、3ヶ月以上滞在をしたい方にはおすすめできません。

私が最初の3年間通った語学学校

annemcdon / Pixabay

それは「CAL AMERICA EDUCATION INSTITUTE」です。

私がロサンゼルスに来た当初は、年間で支払えば学費が月々300ドルほどでした。

しかし昨今学費はどんどん高騰し、今では月々600ドルくらいのところがほとんどです。

いや、ほとんどの語学学校がそれ以上です。

ちなみに、今のCAL AMERICA EDUCATION INSTITUTEの授業料は、以下の通りです。

courtesy of Cal America Education Institute

4週間だと700ドル。

1年間先に払うと7,140ドルなので1ヶ月あたり595ドルです。

私はこの学校に3年間も*ESL(English as a Second Language)コースに通い続けました。

通常、語学学校に通うのは2年間とされています。それ以上語学学校に通い続けると、

入国審査の際に「君は2年間も英語を学んで習得できなかったのか?」と怪しまれることが

あるようなので、語学学校の通学は最大2年が目安でしょう。

*ESLとは、English as a Second Languageの頭文字を取ったもので、英語が第二言語の人を対象に組まれた語学プログラムです。ネイティブスピーカーと会話ができるよう、文法、ヒアリング、読解、ライティングなどの基礎的な英語を教えてくれます。

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ダンス留学の語学学校あるある

Photo by NeONBRAND on Unsplash

出席日数が足りなくなる」ことです。

なぜなら、みんなダンスをしにロサンゼルスに来てるからー!!

ロサンゼルスはエンタメのメッカであり、世界的にも有名なダンススタジオが集結している場所。

だからこそ、有名な振付師のクラスを受けたい!って思うのは当たり前ですよね。

でもほとんどのスタジオがノースハリウッドのため、多くのダンサーがその辺りに住みます。

しかし語学学校が集結しているコリアタウンからは電車で40分ほど離れた場所にある・・・

一日の流れの一例がこちら。

一日の流れ(例)
7:00 起床
7:30 家出発、電車で登校
8:50 学校着
9:00 授業開始
12:30 授業終了
12:45 昼食(学校の近くで食べるか帰宅する)
13:45 移動
14:45 帰宅
16:00 宿題やる→クラス準備
17:00 ダンスクラス(2〜3クラス)
22:00 帰宅・寝る準備
24:00 就寝
どうでしょう。日本に住んでいる時の生活よりも楽そうですか?それともキツそうですか?
kaboompics / Pixabay

上記の例はノースハリウッドに住んでいる場合です。

もちろん、人によって変動もありますし、どんなクラスを受けたいかによっても思いっきり変わってきます。

夜遅くのクラスを受けたい場合は、23時くらいまであるクラスもありますし、

リハーサルが入った場合なども、24時くらいまでかかることもあります。

意外と楽そうなスケジュールに見えるのですが、これを週に5日続けるのは結構、楽ではなかったです。

言葉も食べるものも関わる人々も違い、天候もガラリと違います。

何にも影響しなさそうですが、わりとその日のモチベーションを左右されます

私の場合、なんなら1年もしたらお金が底をつきたので、2年目からは”更なる用事”が増え、

めまぐるしく忙しくなりました。

お金がつきてから先の話はあまり公にできる話では無いので、人にはよく個人的に話をしています。

だんだんと生活のバランスを取るのが難しくなり、語学学校の優先順位が低くなり、

結果、「出席日数が足りなくなってしまう」ということになりかねません。

出席日数が足りなくなるとどうなる?
学校からターミネート(退学処分)され、一旦アメリカ国外に出て、再入国をしないといけなくなります。

このターミネート、実は後々になってビザに影響します・・・ヒエーー!!

だから語学学校とダンスのバランスとっても大事

それがロサンゼルスでのあなたのダンスライフを崩してしまうかも・・・

ダンサーがよく通っている語学学校・コミュニティカレッジ

これはあくまでも私の所感ですが!

ダンサーがよく通っている語学学校は「Hollywood College」、コミュニティカレッジは「Glendale Community College」だと思います。(2019年現在)

10年ほど前は多くのダンサーが「LSIダウンタウン校」や「LASC」、「Learnet Academy」に通っていました。

▶︎Hollywood Collegeの校長先生は学業だけではなく、音楽やダンスなどのエンターテインメントに

対してとても前向きな人。だからダンサーに対して、理解のある素敵な学校です。

だからと言って、学校は休めたりしませんが、忙しいダンサーの予定をフレキシブルに対応してくれる

かもしれません。

また、出席日数があとどのくらい足りていないなど、メールで個別に1ヶ月に2回くらいの

頻度で知らせてくれます。

学費も調べたところ、まとめて支払うと一ヶ月あたり509ドルくらいになるのでおそらく最安値!!

受けるクラスによりけりですが。

▶︎Glendale Community College(通称:GCC)は、ダンス教育専攻もありダンサーのみんなが学校でもダンスができるということで行く人が多いと思います。

コミュニティカレッジは語学学校とは違い、2年間の通学後に4年制大学への編入を得意としています。

また、2年通えば卒業後に*OPTがもらえるのも特徴的です。

ただ語学学校よりも費用が高いのと、TOEFLは450点以上、iBT45点以上、iELTS4.5以上必要と

されているため、語学スキルが必須とされています。

*OPTとは、Optional Practical Trainingの頭文字を取ったもので、カレッジで専攻した分野と関連がある職種に就いて、企業訓練をすることです。就労先企業によっては、有給のところもあれば、無給のところもあります。その期間は1年間OPTが有効で、労働許可がおります。そしてソーシャルセキュリティナンバーももらえる!ソーシャルセキュリティナンバー(社会保障番号)は日本のマイナンバーのようなものです。
また、他にもAdams College of Englishという学校はマイナーなのですが、
クラスをまとめて受けることで週に通学する日数を最小限にすることができるという噂を聞いたことがあります。
ダンスを優先させたい人にとっては良いかもしれませんが、語学を習得するという点では良くないかもしれません。
あくまでも噂なので、ご自分でいろんな学校を調べられることをお勧めします。

3年間の語学学校の後、私が通った4年制大学

それは「Ezra University」です。

4年制の大学という堅苦しい言い方ですが、学校自体は巨大なキャンパスとかではなく、いたって普通の

語学学校と変わらず小さな学校。なのであまり堅苦しくなかったように思います。

学校の対応もわりとフレキシブルで親切なスタッフさんが多かったように思います。

「この学校は潰れる」という噂も流れましたが、それでも通い続けました。

Panda
「学校が潰れる」という噂はよく出回る話っぽいね。嘘か本当かなどは、学校に直接聞いたりするのが良いみたい。
学費も私が通っている時は一ヶ月あたり400ドルでした。
まとめて払えば300ドルにもなるよ!って交渉もされましたが一気に払える経済力がなく、
いつも毎月400ドル支払っていました。
この学校は、宗教色が強くキリスト教をはじめ、ユダヤ教などの宗教についてかなり詳しく
勉強させられた記憶があります。しかしオンラインでクラスの単位を取得することも可能なクラスもあり、
通いやすかったイメージがあります。実際に学校に通った頻度は週に2回でした。(自分でクラスを組めるため、組み方によっては、週1日で済ませることも可能です。)
だからダンスにも集中できたような気もします!
一番よかったことは、「*I-20を4年間分、一気に発行してくれたこと!
語学学校では通常1年ごとに更新をしないといけなかったので、車の免許証の更新も同時に1年ごとしないと
いけませんでした。また、5年間の学生ビザのうち、残りの2年間分のI-20の発行でよかったものの、
4年間分もあるI-20がもらえたのでF-1ビザ自体(通称:学生ビザ)が切れたとしても、
合法で2年間はアメリカにいることを許されたようなものです。
その追加2年間の間に、アーティストビザの申請に励みました。
その時の記録がこの記事です。
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「アーティストビザ取得の流れ」と言う記事を書きました。 その中ではシンプルに流れを書いていますが、実際にどんな書類が必要だったの? 弁護士にどんなこと言われたの?など、実際に私が経験したことを綴りたいと思います。 私のケー[…]

*I-20(アイトウェンティ)とは、学校に通っていることが証明できる大事な書類です。学校側が発行します。学生ビザ(F-1ビザ)とI-20が両方あって初めてアメリカと日本を行き来できます。しかしI-20が有効であれば、学生ビザの最大年数5年を過ぎていても合法的に滞在することが可能です。(昨今、I-20だけが有効でも滞在できないと言う噂もありますが。)しかし、学生ビザが切れた後に一旦アメリカを出るとその学生ビザを更新しない限り、アメリカに入国できません。

まとめ&注意点

学生ビザでダンス留学する場合は、基本的にビザ面接や入国する際に「ダンスしにきました!は最強NGワードです!あくまでも学生ビザを取った理由は、「語学を真剣に学びにきました。学んだ後は日本に帰って英語を生かした仕事に就きたい」など、今後のための語学目的が正解です。

その姿勢だけはお忘れなく。

 出席日数は死守
1週間に20時間は最低ラインです。午前中のクラスに行けなかった場合は、午後のクラスや補修のクラスで補ったりすることで帳尻を合わせたりします。
 ターミネート(退学処分)は今後のビザに影響する
一旦ターミネートされると記録にバッチリ残ります。そのため、アメリカで別のビザを取りたい!となった時に面倒になる可能性が高いです。
 学校とダンスのバランスが大事
ダンスが第一優先だけど、学校も同じくらいめっちゃ大事。
 学費は年間で支払った方が断然安い
当たり前ですが、月々で支払うと700ドル、800ドルとかかってしまいますが、年間でがっつり支払った方が安くつくのでまとまったお金がある場合は、年間で支払いましょう。
 語学学校の通学は最大2年
語学学校はあまり長く通いすぎると入国審査の際に怪しまれる要素になります。そうでない場合は、しっかりなぜ長く語学学校に通ったのかが答えられる回答を用意しておきましょう。
 コミュニティカレッジは卒業後にOPTがもらえて、関連分野の仕事ができる
F-1ビザ(通称:学生ビザ)の場合、OPTの期間は1年間。その間にソーシャルセキュリティナンバーが取得でき、合法で働くことができる。その間にダンスのオーディションを受けることも、ダンスの仕事をすることも可能です。(カレッジで専攻した科目がダンス関連である方が良いでしょう)実際に、ケビン弁護士(アーティストビザを取得する際によくダンサーが雇う弁護士。)も、「あまりダンサーとして経歴がないなら、このOPTの期間に経歴を作ればいい!」と提唱しています。
 今のところ学生ビザ(F-1ビザ)の期限が切れてもI-20があれば合法で滞在可能
今のところ」というのがポイントです。現アメリカ政府は移民を極力少なくしていく方向性ですので、最近の噂ですが「I-20があったとしてもF−1ビザが切れたら合法でアメリカに滞在し続けることができない」という話も聞いています。(2019年)
 学校を決める際は、自分でしっかり調べる!
学校選びは大事です。アメリカあるあるかもしれないのですが、ちゃんとしてそうな学校であろうが、いきなり学校が潰れることがあります。特に語学学校は移民局の監査が入り、出席率が悪かった生徒たちに警告がいき、学校自体も潰れたという話も聞いています。
年々、ロサンゼルスのインフレ、移民の制限強化など、色々と外国人にとっては住みにくくなっています。
ダンスと学校、そしてお金のやりくりはまるで「三足のわらじ」を履いているかのような生活
を強いられていたような気がします。
それでも、アメリカン・ドリームはそれくらい魅力的なもの。
アメリカの経済状態や政治状態で外国人留学生は色々と影響を受けますが、
それも大統領によって色々と変化するので、その変化に自分自身を順応させることも大事ですね!
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