ハリウッドエンターテインメントのメッカとも言えるロサンゼルス。
そんなロサンゼルスには、俳優やダンサーなどのエージェントは200社ほど存在すると言われています。(もっとあると思いますが)
10年ほど前に、このロサンゼルスに来て、ダンスという狭い枠の中ですが、過酷なエンタメの世界を見てきました。
そう、私はダンサーだったので、ほとんどの知識はダンスの世界ですが、俳優の世界も同じく、ハリウッドのエンタメ業界で生き残るのは本当に過酷だと聞いてきました。
長く滞在すればするほど、ハリウッドの世界にいるのが怖くなっていった気がします。
強い精神と覚悟が必要な街、ロサンゼルス。
ロサンゼルスでダンサーの仕事をするためには、自ら色んな人とコミュニケーションを取って自らマネジメントをしない限り、エージェントを持つことが重要です。
【ダンス留学】アーティストビザ取得のためにスポンサー(エージェント)を得る方法
アーティストビザを取得するに当たって、ほとんどの人が頼んでスポンサーになってもらうのはエージェントです。
スポンサーは、絶対にエージェントで無いといけない訳ではなく、会社として支援・サポートをしてくれることを書類上で証明することができれば、問題ありません。
エージェントとは、いわゆるタレント事務所のことです。日本には星の数ほどタレント事務所があるようなので日本に比べるとハリウッドのタレント事務所の数は少ないようです。しかしその分、狭き門のようですね。
エージェントに所属することで、撮影したヘッドショット(宣材写真)を選考してくれたり、レジュメ(履歴書)を編集してくれたり、勝手に書類審査の申請をしてくれたりするので(その申請する行為のことをサブミットと呼びます)エージェントからオーディション情報が来たら、オーディション会場に行くだけです。
自分でももちろんサブミットすることが可能です。ただ、数多くのオーディションがほぼ毎日アップされるので、それを自分で選別する作業は結構時間を取られます。
どんな仕事がしたいのかなど、エージェントとミーティングをして明確に伝えておくことも大事です。それによって、エージェント側がふさわしい仕事にサブミットしてくれます。また、エージェントが直接、仕事をふってくれることもあるので、何ごともコミュニケーションが命です!
ロサンゼルスで有名なダンスエージェントをまずはおさえておこう!
- bloc Agency
- Clear Talent Group(CTG)
- McDonald Selznick Associates(MSA)
- Go 2 Talent Agency(GTA)
- Movement Talent Agency(MTA)
※括弧の中は略式の名前です。
他にもエージェントはありますが、俳優さんに比べてエージェントは限られており、だいたいのダンサーが所属するエージェントです。ダンサーであれば、ほぼ上記のどれかに所属しています。
特に厳しいエージェントはblocと言われており、入る前も、入った後も厳しいとよく聞きます。
エージェントに入るための方法
スバリ、下記の3つ。
- オーディションを受ける
- 自分でサブミットする
- 推薦してもらう
他にもきっと、インスタで直接連絡が来たりすることがあるかもしれませんが、稀だと思います。
① オーディションを受ける
エージェントのオーディションは各エージェントだいたい年に1〜2回ほど行われています。
オーディション情報は、ダンススタジオに行けば掲示板に貼り出されています。
エージェントによってジャンルのわけ方などは違いますが、だいたいは男女問わず、
- ジャズ・モダン・コンテンポラリーなどの部門
- ヒップホップ部門
- スペシャルスキル部門
- キッズ部門
で、時間ごとに分けられています。
スペシャルスキルとは、特殊なスキルのことで、アクロバットやバトン、大道芸、エアリアル、タップダンスなど、少し人とは違う芸ができるスキルのことです。
また、フリースタイル部門を設けているエージェントもあります。
とにかくエージェントのオーディションは誰にでもオープンなので、たくさんの人が来て会場はいつも大盛り上がりです!
アッシャーやジャスティンビーバーなどのツアーに回っているクリリンことユウスケさんは、ロサンゼルスに来てすぐに、初めて受けた大手エージェントblocのオーディションでサクッと受かり、瞬く間に売れっ子ダンサーになりました。
② 自分でサブミットする
各エージェントのウェブサイトに行くと、実は自分でサブミット(申し込み・応募・自己推薦)ができる!
上記に各エージェントのウェブサイトのリンクを貼っているので是非チェックして欲しいのですが、それぞれのウェブサイトの中に、「Submittion」や「Submit」の文字が見つかります。それをクリックして、サブミット内容を記入し、送信するだけです。
もちろん、自分のダンス映像がわかるものが必要になります。(強制をしていないエージェントもありますが、あった方が断然良いでしょう。)
よって、サブミットする前に、YouTubeで踊っている姿や振り付けをした作品などを載せておくことをお勧めします。Reel(リール)*を作成しておくと、便利です。
*Reel(リール)とは?
宣材映像のことです。今までやってきた履歴の映像バージョンです。1つ1つの映像は3〜5秒ほどで良いので、全てまとめた動画にします。最後には自分の連絡先をしっかり載せてね。
他にも、レジュメ、ヘッドショット、facebook、インスタグラム、誰の推薦なのかなど、載せないといけないエージェントもあります。その時に、全て欄が埋められると良いですね!
③ 推薦してもらう
自分が入りたいエージェントに、すでに所属しているダンサーから推薦してもらう方法です。
コネクションがあれば、わりとすぐに推薦してくれるので、これが1番の近道だ!
例えば、blocに入りたかったら、blocに所属している人にお近づきになる!
講師や振り付け師などをすでにしている人の方が話がスムーズだと思います。またはツアーダンサーなどですでに活躍しているワーキングダンサー(活躍しているダンサーのことをそう呼んだりします)に聞くと良いですね!
とにかく友人の輪を広げると、なんでもスムーズなこの世界。
どんなにスキルを持っていても、コネクションが鍵であることは間違い無いですね・・・
エージェントを紹介してもらったら、エージェントとのミーティングを設定してくれます。そして自分のレジュメやヘッドショット、リールなどの自分を売り込む商材をミーティングの際に持っていきます。
それから、そのミーティングで必ず聞かれることは「ビザのステータス」。
弁護士とアーティストビザや労働ビザ取得に向けて取り組んでいないと、エージェント側は話を受け入れてくれません・・・
そこで「ケビン弁護士とビザ取得に向けて動いています」と伝えると、エージェント側は「それなら問題無いですね。」と即答で返って来ること間違い無いです。
なぜならケビン弁護士は、数多くの売れっ子外国人ダンサーのアーティストビザ取得を手がけてきたという絶対的な信頼を得ている弁護士だから。
でも他の弁護士さんでももちろん、話がちゃんと進んでいれば、問題無いです。
他にも、動画を載せる時は、常に自分が入りたいエージェントをタグ付けして、前もってアピールしておくこともありだと思います。
【おまけ】視野を広く持とう!
ダンスエージェントと言っても、ダンスのお仕事に関する全てのエージェントなので、もちろん、シンガーのバックダンサーのオーディション情報だけではなく、舞台、コマーシャルやモデルなどの仕事のオーディション情報も来ます。
私がびっくりしたのは、ダンサーにも関わらず、アクターとしてコマーシャルやモデルのオーディションを受けた時。
アクティングの経験もなければ、英語もネイティブばりに話せるわけでは無い。
モデルのようにスタイルが良いわけでも無いw
でもセリフのあるグーグルのコマーシャルを受けさせたれたり、なぜかスケート選手の役をやらされたり、母役、子ども役、悪党役をやらされたり・・・
その度にそれに近い服装でオーディションに向かいます。スケート選手が一番困りましたw
やっぱりアクティングとダンスは、切っても切れない関係のようですね!なので、ダンサーだけではなく、いろんな方向から挑戦する準備をしておくと良いですね。
まとめ
エージェントに入る方法は3つ。
- オーディションを受ける
- 自分でサブミットする
- 推薦してもらう
この記事と合わせて読むと、アーティストビザの取得に向けて、もう少し理解が深まると思いますのでお時間があればぜひチェックしてみてください!
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