35才になって親知らずを全身麻酔で一気に3本抜歯!【前編】

ずっと自分自身の歯並びが気になっていました。

それで歯医者さんに言われたことは、「治したいならまずは親知らずを抜かないとね!」でした。

歯列矯正をしても、親知らずを抜かないとそれが圧迫して時間が経てばまたガタガタになるからとのこと。

あーーーやっぱり親知らずは絶対かー・・・歯医者さんが大っ嫌いな私。

でも、私35才、思い切ってアメリカの口腔外科にて3本一気に抜くことを決意しました。

その一連の流れをここに記して、これから親知らずを抜歯する方の参考になれば幸いです。

まずは検診

oswaldoruiz / Pixabay

実際に歯を抜いてもらうお医者さんにレントゲン写真を見てもらい、どんな麻酔をかけて抜きたいか聞かれます。

局所麻酔と全身麻酔の2択だったと思うのですが、私はもう怖すぎたのでソッコー「全身麻酔で!」とお願いしました。

全身麻酔は英語でGeneral Anesthesia(ジェネラルアナスタジア)と言います。

局所麻酔はLocal Anesthesia(ローカルアナスタジア)と言います。

私が行ったクリニックでは、静脈麻酔であるIntravenous Anesthesia(イントラビーナスアナスタジア)も扱っていました。

ちなみに私が行ったそのクリニックは、カリフォルニアに3箇所ある

HERITAGE Oral Surgery&Implant Centers」と言うところです。

歯医者さんではなく、口腔外科

Yelp(イェルプ)でも評価がよかったのでそこにしました。

先生に直接、「アメリカでは親知らずを10代で抜くと思うんだけど、私はもう35才だし、めっちゃ怖いんですけど!」って言ったら、

「いやいや、35才なんて僕より若いしまだまだ大丈夫。私は過去に90才の人にも施術したよ。それはさすがに大変だったけどそれでも大丈夫だったよ。」と安心させてくれました。

レントゲン写真はメールで前もって送っておくのが普通だそうです。私はレントゲンカメラがある別の歯医者さんで先に撮影しておきました。なんとも不便!!
ちなみに、こちらが私の実際の抜歯前の歯列です。
まずは検診
左下の親知らずがひょっこり顔が出てる以外、完全に埋まっています。
右上の親知らずなんて、出てくる気配さえありませんでした。

料金・当日までの用意・当日の流れなど説明

先生と会話が終わったあとは、スタッフの方から料金の説明や当日までの用意、当日の流れを説明されました。

私の料金は441ドル!

内訳はこちら。

内容 料金
Partially Bony Impacted(部分的に出てる歯) 34ドル
Completely Bony Impacted(全部埋もれてる歯) 61ドル
Completely Bony Impacted(全部埋もれてる歯) 61ドル
General Anesthesia First 15 min(全身麻酔最初の15分) 95ドル
General Anesthesia Addt’l 15 min(全身麻酔追加15分) 95ドル
General Anesthesia Addt’l 15 min(全身麻酔追加15分) 95ドル
合計 441ドル

上記の価格は、保険が効いた価格です。

もし、保険がなかった場合は1本抜歯につき、692ドルかかっていました。

Panda
保険がなかったら3本で2000ドルくらいかかっていたってことか!たかっ!

これは余談ですが・・・

過去に左上の一本のみ、保険が無い時代に口腔外科ではなく歯医者さんで抜歯したことがあります。
その時に行った歯医者さんはコリアタウンにある「Ye Dental Office」です。
保険が無い場合は、だいたい250〜650ドルの間で抜歯できるそうですが、
私が行ったその歯医者さんは局所麻酔で250ドルでした。
そこまで高く無いですね?ちなみにそこで神経治療をした時は500ドル。
他の歯医者さんに比べて良心的な価格です。
もし保険が無い方はコリアタウンの歯医者さんもいいですよ!
その後、手術までの注意事項が書かれた紙を渡されました。それに記載されていたのは、
手術6時間前は水も食べ物も一切、口にしないように。手術前夜は軽食が好ましい。
・手術当日の2〜3日前から塩水かマウスウォッシュでうがいをするように。当日は水も飲んではいけません
・手術当日までタバコなどは早めにやめること。治癒が遅くなったり、手術中の不快が増す可能性があるため。
・手術当日は短いスリーブを着てくること。また低いヒールのものが好ましい。ヘッドフォンなどを持って来て好きな音楽を聴いても良し。
・ハードコンタクトレンズをつけている場合は、外してくるか、ケースを持って来ること。
・全身麻酔、または静脈麻酔を受ける全ての患者は責任のある大人と一緒に当日は来ること。
・18才以下の患者は必ず親かガーディアンと一緒に来ること。
・全身麻酔、または静脈麻酔を受ける全ての患者は、その日絶対に車などを運転しないこと
以上です。太字の部分は特に念を押されたところです。

薬の用意

検診の時に渡される処方箋を持って、近所のドラッグストアに行って薬を先にゲットしておきましょう。

処方された薬は3種類。

Amoxil(6日分):抗生物質

Tylenol with Codeine:痛み止め

Medrol 4mg doespack(6日分): ステロイド(顔の腫れを抑えるためのもの)

私の場合、全身麻酔の副作用によりひどい嘔吐に襲われたので、それらの傾向がある方は前もって嘔吐止めも処方してもらうことをおすすめします。また、Medrolにも嘔吐や悪寒の副作用があります。

Zofran:嘔吐止め

Tylenolという痛み止めは中毒にもなる人がいるくらい、強い痛み止めだそうです。

もし痛みがひどく無い場合は、処方箋がなくても買えるAdvil(アドビル)で十分です。

薬の用意

左3つが否応無しに出される処方薬。

右2つは必要であれば飲みましょう。

緊張の手術当日!

術後数日間は好きなご飯もあまり自由に食べられないことを知っていたため、

前夜は軽い食事の方がいいと書かれていたにも関わらず、思いっきり重いタイ料理をがっつり食べましたw

緊張の手術当日!

↑↑こちら、リアルに食べたタイカレーw

朝起きて、言われた通り水も何も飲まず、もうずっとガチガチに緊張していました。なぜなら歯医者さんとかめっちゃくちゃ苦手やからーー!!

本当に親知らずの抜歯だけは避けたいと思って来た人生なのでw

何が怖かったかって、麻酔が効かなくてめっちゃ痛かったらどうしようとか、不快感がすごかったらどうしようなどの緊張でした。

料金の支払いを済ませ、いざ、手術台へ!!

 

うわーーーなんかすげー拷問台みたいww(勝手にそう思う癖があるっぽいです)

 

しかし看護師さんがすごい優しい。「今日は私がずっとついてるからね。どう?緊張してる?緊張してるなら、笑気ガスを吸ってもらって、安静にしてもらってから始めるわよ。」

「いやぁ、ちょっと緊張してるかな・・・」(ほんまは緊張マックス!!)

看護師さん「そっか、じゃあ笑気ガス吸おっか!」

「は、はぁ、そうですね・・・」

笑気ガス(英語でLaughing gas)とは、全身麻酔と併用されることが多く、体を安静状態にするようなガスだそうです。

そして鼻の部分のみに、なんかガスマスクが当てられる。

左腕には血圧計、左右の指先には脈拍計。

そして頭を固定、足を固定。今考えたら完全に縛られた状態でしたw

看護師さん「鼻から吸い込んで、鼻で吐いてね。しばらくすると体がチクチクしてくるわよ。」

「はい・・・」(めっちゃ不安)

看護師さん「どう?なんだか感じて来た?」

「これがちゃんとした感じなのかどうかわからないんだけど・・・」(チクチクした感じが全然わからず、ちょっとボーッとしてくる)

そしたら担当のお医者さんが現れた。そしたら更に2人ほど手術室に入って来た記憶があります。

お医者さん「調子はどう?元気ー?」

「はい、調子は良いです」(かなりボーッとしながら)

そうこうしているうちに、腕に冷たいものをスプレーされて、チクっと麻酔の針を刺される。

私の頭の中で、「本当にこれ、意識飛ぶのか?これで意識がずっとあったらどうしよう。意識まだあるぞ・・・」

お医者さん「お口ちょっと開けてねー」

そして私が口を少し開けた瞬間にスッと意識がなくなりました。

おそらく針を刺されてから20秒ほどだったと思います。

次に意識がついた時には、なんだか顔を横に振られ、右奥の親知らずを少しゴリゴリとされているような薄っすらとした意識が戻って来たことを覚えています。(でもなぜか全然怖さは無い・・・夢と現実の狭間のような感じです。)

そしたらその直後に肩をトントンされ、「終わったよー!」の声が聞こえてきました。

はぁ、終わったんだ。やったー!!終わったー!!

手術にかかった時間は約1時間

しかしぼんやり感が半端ない。

旦那はんも来て、一安心。

お医者さんからも「全てうまく行きましたよ」と言われました。

顔にはアイスパック、口の中にはでっかいガーゼ

そのまま車椅子に乗って意識が朦朧とした中、ソッコー帰らされるっていうねw

前もってやっておくこと・注意事項

・レントゲン写真は前もって撮り、メールで送る。
・処方薬は前もって買っておく。
・前日の夜は軽めの食事。
・1〜2日前から塩水かマウスウォッシュで口をゆすぐ。
・全身麻酔や静脈麻酔の場合は、手術当日6時間前は、絶食。水もダメ。
・全身麻酔や静脈麻酔の場合は、当日の付き添いに運転を頼んでおく。
・野菜スープやおかゆ、ヨーグルトなど、流動食を先に用意しておく。

このあと、さらなる拷問のような一日が待っているとはつゆ知らず・・・

その後の経過については、下記のブログで綴っています!

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