日本から申請する場合やアメリカ内から申請する場合など、人それぞれに申請の仕方があったのですが、先にグリーンカードを取得していた身近な友人に聞き、私はJ&Hというイミグレーションサービスを利用して申請することにしました。
自分で申請することもできれば、弁護士に依頼をする人もいます。
イミグレーションサービスを利用した私はその間とも言えるでしょう。
値段 | 取れる確実性・信頼性 | |
自分で申請 | ◎:安い | △:低い〜まあまあ |
イミグレサービス利用 | ○:まあまあ | ○:まあまあ〜高い |
弁護士利用 | △:高い | ○:高い |
※この表はあくまでも私の実感なので、正しいとは言い切れません。
弁護士さんを利用した場合、弁護士費用はおよそ10,000ドル(約92万円)ほどかかりますが、なにかがあった時に弁護してくれるという特典はありますよね。(弁護士費用は弁護士さんにもよります)
私が利用したJ&Hイミグレーションサービスの費用は1,000ドル。
自分で申請するならそれら代行費用全てタダです。
しかし書類の記入の仕方を間違ったりすると、プロセスが遅れたりする可能性もあるので、確実性・信頼性において、低いと判断しました。
それでも、自分で色々と調べてきちんと提出する人もいるので一概に絶対コレ!とは言い切れません。
しかし、自分で申請したとしても否応無しにかかる費用は、申請費用の1760ドルです!!
どの手段を選択するのは自由ですし、人それぞれの状況に合わせて選ぶと良いですね!
私の場合、J&Hイミグレーションサービスを利用して本当によかったなと思っています。
1,000ドルはかかるものの、弁護士さんほどの費用ではなく、色々とアドバイスや流れを説明してくれるので非常に助かりました。
今回は、私の経験値でしかお伝えできませんが、結婚でグリーンカードを取得したい方で、どうやって進めたのか、どんな書類が必要だったのか、時間軸などを知りたいなど思っておられる方におすすめの記事です。
【グリーンカード】申請・予防接種・面接などすべての流れがわかる!
ここでは大体の流れを説明します。
12/17/2018 | シティホールで結婚。(マリッジライセンスは1月3日にゲット) |
12/18 | J&Hイミグレーションサービスと契約・政府書類の準備開始 |
2/4/2019 | 政府書類を全て政府に送付(J&Hさんにやってもらいました) |
2/20 | 提出した政府書類に対して承諾された証拠にレシートが家に届く |
3/6 | 指紋を取られに行く(Biometrics Appointment) |
4/19 | 新しいソーシャルセキュリティカード・EADカード(労働許可証)をゲット |
10/19 | 面接の日程の知らせが届く! |
10/23 | メディカルチェックのアポ |
10/25 | ワクチン接種(Tdap, Influenza) |
10/28 | ワクチン接種(MMR) |
11/8 | J&Hさんとスカイプで面接の練習 |
11/19 | 面接! |
11/27 | グリーンカードゲット! |
実際に書類などを全て提出して送付してもらったのが2月4日、そして書類受け取りのレシートが届いたのが2月20日でした。
書類上では受け取り日は2月11日だったので、実質グリーンカードを取得するのにかかった期間は、申請から約10ヶ月と半月です。
J&Hさんからは、13〜14ヶ月はかかるかもしれないと言われていたので、思ったより早くてラッキー!!
それでは、もっとブレイクダウンしていきたいと思います!
1. 申請書類など提出
記入した政府書類
- I-130:署名人についての書類(署名人とは、私の場合、旦那です)
- I-130A:申請本人についての書類
- I-485:グリーンカード申請書
- I-765:労働許可証の申請書
- I-131:旅行許可証の申請書
- I-864:署名人の財政状況についての書類(私の場合、旦那の仕事や収入について)
それらの書類を記入するに当たって必要な情報をJ&Hさんに伝え、記入する内容・記入する箇所は、全てJ&Hさんにやってもらいました。
記入をしなくてもいい箇所もたくさんある上に、記入する内容に誤りがあるかもしれないので、なんどもお互いに確認しながら完成させます。
さらに必要な送付物
ここでは将来、旦那さんになるであろう人が「署名人」です。
- パスポートのコピー(署名人・私):これは言わずもがな必要なものですね!
- 発行済のビザ全てのコピー(私のみ):これは私の場合、F-1ビザです。O-1はステータスのみだったので無し。
- I-94*(私のみ。あれば):入国証明書。5年以上アメリカ国外を出ていない場合は、履歴がありません。私の場合はありませんでした。
- マリッジライセンスのコピー:これは結婚した際に必ずもらうもの。ライセンスのコピーをもらうには、お金がかかりますが余分にもらっておきましょう。
- 過去3ヶ月分の給与明細のコピー(署名人のもの):旦那の稼ぎがバレるー!
- 一番最近のタックスリターンとW2**のコピー(署名人のもの):旦那の稼ぎがバレるー!
- パスポートサイズの証明写真(署名人:4枚、私:6枚):私たちはコストコに取りに行きました。
- 戸籍抄本のコピー(私のみ):親に連絡し、日本の役所でゲットしてもらい、申し訳無いながらもアメリカに郵送してもらいました。結構手間です!
- 戸籍抄本が日本語訳されたもの(私のみ):自分で訳しました。ネットで色々と調べるとどうやって訳せば良いか出てきます。
- 1760ドルのチェック:US Depertment of Homeland Securityに送る小切手。グリーンカードを申請するに当たって必ず必要な費用です。高い!
*I-94は、ネットで簡単に取得することが可能です。ウェブサイトはこちらです。「Get most recent I-94」を選択して、ゲットしてください。
**W2とは、収入と税金の情報が書かれた税務フォームです。会社で働いている人なら必ず、もらうものです。
それらの政府提出用の書類、さらに必要な送付物すべてをJ&Hさんに送り、確認をしてもらった上で、政府に送付してもらい、自宅にレシートが届いたら申請完了です。
2. 指紋
全ての申請書類などを送付すると、受諾された証拠にレシートが4枚、直接家に送られてきます。
そして、指紋を取りに行く日と場所が指定された書類が別で届きます。
私の場合、申請してから約1ヶ月後の指紋アポでした。
どうしてもその決められた日程に行けない場合は、変更することもできますが、さらに時間がかかることになるので極力避けたいところです。
3. メディカルチェック
面接の日程の知らせが届いてからすぐ、メディカルチェックをしに行きました。
このメディカルチェックを前もってやっておくこともできるそうですが、面接アポがいつになるかわからないため、私はJ&Hさんのアドバイスで面接の日程が決まってからメディカルチェックへ行くことにしました。
10/19 | 面接の日程の知らせが届く(11/19が面接の日) |
10/23 | メディカルチェックのアポイント |
10/25 | ワクチン接種(Tdap, Influenza) |
10/28 | ワクチン接種(MMR) |
10/30 | I-693*書類をピックアップ |
11/19 | 面接日 |
どこのメディカルチェックに行けば良いの?
USCISが指定したお医者さんのオフィスに電話をしてアポを取り、行きます。J&Hさんにも教えてもらいましたが、USCISのウェブサイトから家の近くのお医者さんを探します。USCISが指定したところでないと診てもらえませんが、意外とたくさんあるのでご心配なく!
メディカルチェックにお金はかかる?
かかります。しかも、お医者さんによりけり!
値段が政府で決められていないため、価格の幅がだいたい100〜400ドルと、曖昧です。
よってお医者さんが勝手に設定できることになっています。
なので私は10件ほど電話して比較的安いところ(260ドル)を選びました。
中には400ドル以上するところもあったので、値段を聞かずに行くと損をするかも!100ドル代のお医者さんは見つかりませんでした・・・もっと探せば100ドル代のお医者さんは必ずあると思います!
ワクチン接種(予防接種)はしないといけない?
ワクチンの接種は必須です。
しかし、幼い頃になった病気やすでにワクチンを接種していることを記録している母子手帳があれば、接種はしなくても良いようですが、改めて接種しても問題ないようなので、日本からわざわざ母子手帳のコピーを取り寄せたり訳すのが面倒であれば、接種してしまっても良いかも・・・
いくつものワクチン接種の項目がありますが、下記の4つが必要最低限のワクチンだそうです。(2020年)
- Tdap:破傷風・ジフテリア・百日咳 三種混合ワクチン
- MMR:麻疹 (measles)、流行性耳下腺炎 (mumps)、風疹 (rubella) の頭文字を取ったもの
- Varicella:水痘
- Influenza:インフルエンザのワクチンは毎年変わるので、この接種はほぼ全員に該当するはずです。
私が1日目に受けたのは、TdapとInfluenza(Flu shot)です。
母子手帳もあり、幼少期に受けたことがあったのですが、どうやらTdapは10年に一度は受けるべきものだそうで、しかも、妊娠すると子どもを産むたびに受けないといけないワクチンだそうです。
右腕にInfluenza、左腕にTdapを打ちました。幸い、旦那はんの保険が効いたため、全て無料!
私がワクチンを受けた場所はCVSのminite clinicでしたが、とっても親切でしかも針を刺された時、無痛だった!きっと針を刺してくれた人がうまかったのかな?
MMRは、日本語で言う、はしかやおたふく風邪だそうです。
私は過去になったこともなく、予防接種を過去に受けた事もなかったので受けることにしました。
MMRに関しては、受けた記憶があったとしても、接種した記録を証拠としてお医者さんに見せないといけないものです。よって、記憶があっても証拠がなければ接種は必須です。
それに対してVaricella(水痘)に関しては、お医者さんに記憶の範囲で伝えれば大丈夫でした。
私は過去に水痘になった記憶があったので、予防接種はまのがれました。
*I-693と言う封された書類をもらう
お医者さんに実際に診てもらう診察と問診、血液検査、尿検査、それからワクチン接種をした証拠を見せればお医者さん側がI-693と言う書類を用意してくれ、しかも封をされた状態でもらいます。
だいたい検査してもらってから1週間くらいで用意してくれます。
4. 面接
おそらく誰にとっても面接が1番の山場のはず!!
申請をしてから(2月4日)、面接の日程が出るまで(10月19日)およそ8ヶ月半でした。
その間に必ずやっておくこと!
ズバリ、カップルである証明をするモノ集め!!
- 今に至るまでの写真を集めてワードに貼り付けてプリントアプト
- 手紙やカードなどのラブレター
- 一緒に住んでいることを証明するためにアパートの契約書をコピー
- 光熱費の名前や銀行口座を一緒にしてプリントアウト
- お互いに連絡を取り合っているテキストや通話の履歴をプリントアウト
など、正式なカップルである証拠を、あればあるだけ用意しておきます。
写真は必ず必要になるものです。下記の写真のように一つ一つの写真に日付と内容を記載しました。
緊張の面接当日
面接当日。11月19日。申請から約9ヶ月半。
ついにこの日が来た。
必要なものを全て綺麗にファイリングし、用意していきました。
旦那はんの服装はガッチガチのスーツ。私は白いワンピースで行きました。
頭の先から足の先まで見られると聞いたので・・・
面接時間は午前9時45分なので30分前の午前9時15分に着くように出発。
会場には厳重なセキュリティがあり、それを通過して、面接日程の通知された書類を窓口に提出。
名前を呼ばれるのを待って、番号をもらったら面接のサインイン完了。
会場には通訳を連れてきている人や弁護士を連れてきている人など様々な人であふれていました。
30分ほど待ったのち、番号を呼ばれました・・・
ドキドキ・・・
試験官は白人の若い男性。(女性の試験官だと移民の女性に厳しいと聞きました・・・)
なんだか優しそうな雰囲気。
彼のオフィススペースに案内されてさらにドキドキ・・・
移民である私の写真と指紋を取られる。
全員立ち上がり、試験官の「必ず正直に全て話しますか?」と言う問いに、
私たち右手をあげて「Yes, I do.」と誓います。
そしたら、質問開始だ!!
まずは私たちそれぞれの名前や出生地などの個人情報を聞かれたあと、
「どこでいつ出会ったの?」「誰を通じて知り合ったの?」「その知り合いの名前は?」
「どちらがプロポーズしたの?」「プロポーズはいつどこで?」
などの私たちの馴れ初めの質問。
これは簡単!!試験官も笑顔だ!!
その後は私への質問。
「アメリカ入国に拒否されたことはある?」
「何かのグループや団体に所属している?」
「働いていい期間以外に働いたことはある?」
「暴力団に所属してる?」
「犯罪を犯したことはある?」
などなど、全て、NOと答えるべき質問ばかり。躊躇なくNOと答えるべきだそうです。
私は一番最初の質問に、あまりに唐突な質問だったので「え?ちょっともう一回言ってくれます?」とか聞き直してもうたけどもww
また、「なぜO-1を取ったのか」
「いつエージェントは解約したのか」
なども聞かれました。
そしたら写真をペラペラと見て、タックスリターンや給与明細のコピー、ジョイントアカウントのコピーを取られ、なんやらスタンプをガシャンガシャンと押されたのち、紙が渡されました。
すると・・・
「Congratulations! Your application to adjust has been approved.」と言う文章が・・・!!!
タッタラーーーン!!
「グリーンカードは2週間ほどで届きますよ」と言われ、
最高の瞬間でした。ありがとう神様!!
一気に緊張の糸が緩みました。
面接時間は20分くらいだったと思います。
それから1週間でグリーンカードが届きました!
まとめ
全ては書類集めと情報集め。そして忍耐。
色々と面倒ではありますが、達成感がかなりありました。
2020年の選挙でどうなるかわかりませんが、これからはもしかしたら、もっと申請してからの面接の期間が短くなるかもしれませんね。
原本を持っていくと、コピーを取られるのですが、もともとコピーを持っていくとそれを渡す事ができます。そちらの方が面接官にとっても楽で良いかと思うので、コピーを持っていくことをお勧めします。