アメリカに在住の方、Roth IRAは聞いたことがありますか?
日本でいう、つみたてNISAみたいな感じのものです。
めっちゃ極端に言うと、「貯金したお金で投資ができる、将来のための口座」のことです。
アメリカにいるなら持っておきたい「Roth IRA」は無視できない!
アメリカにいるなら、Roth IRAの口座は持っていた方が良い!!
と私は思っているので、ぜひ皆さんにも知ってもらいたく、記事にしました。
Roth IRAってなんじゃそら!?と言う方のために。
Rothはリタイアメント口座を考えた人の名前。
IRAはIndividual Retirement Accountの略。
そう、将来のためのリタイアメント口座のことです。
下記のように、日本人とアメリカ人の資産の持ち方は全然違います。
日本人:資産のうちの半分が預貯金!(銀行に預けているお金)
アメリカ人:資産のうちの半分が投資!
では、アメリカ人はその投資をさらにどのように分けているのでしょうか?
めっちゃめちゃ簡易な一例ですが、こんな感じです。
これらはそれぞれお金のカタマリの口座で、なにかしらに投資されています。
Roth IRAの最大の特徴は、「税金を先払いしたお金」ということ。
先に税金を支払っているので、「引き出す時には税金がかからない」ということです。
401kやTraditional IRAは「税金を後払いにしたお金」なので、
それらの口座からお金を「引き出す時に税金がかかる」ということです。
今回はその、Roth IRAの凄さを知って欲しいと思い、書きました!
Roth IRAのすごいところはこの2つ!
- 59.5才になったら、お金を引き出す時にペナルティも税金もまったく無し!
- RMDがない!
59.5才になったら、お金を引き出す時にペナルティも税金もまったく無し!
59.5才になったら、ようやくRoth IRAに入れてきたお金を引き出すことができるようになります。
なのでそれまでずーーーっと税金なしでお金を育て続けることができるのがRoth IRAのいいところ!!
そもそも、Roth IRAの口座を5年保持していれば、59.5才よりも前に元本からはいつ引き出してもペナルティも税金もかかりません。
しかし!元本から増えた分のお金には、かかります。
59.5才になったら元本はもちろん、増えた分に対してもペナルティも税金もかからないと言うことです。
ちなみに、ペナルティは10%です。
しかし、59.5才になっていなくても、5年間口座を保持した上で、初めての家購入や障害者の方などが引き出す場合は増えた分にも税金がかからないなど、例外もあります。
RMDがない!
RMDとは、上にも書いた通り、70.5才になったら絶対に引き出さないといけない最低金額のことです。
70.5才になったら、残っている資産を予想された余命の数で割ってRMDが計算されます。
しかし、Roth IRAにはそのようなRMDがないため、お金を育てる時間をもっと持てるということです!
401kやTraditional IRAに入っているお金にはRMDが適用されるので、必ずお金が減ることになります。
そしてその育ったお金は、401kやTraditional IRAから引き出した時にかかる税金よりも、もっと大きな金額かもしれないということ!
知っておくべきルールは4つ!
- 毎年Roth IRAに入れられる金額が決まっている!
- 1回引き出したら戻せない!
- 稼いだお金からしか入れられない!
- 稼ぎすぎている場合は、Back Door IRA!
毎年Roth IRAに入れられる金額が決まっている!
日本のNISAと似た感じで、毎年決められた金額しか入れられません。
アメリカは、毎年金額が違います。
2020年は6,000ドルでした。(50才以上の場合は7,000ドル)
わが家は夫婦で12,000ドルまで入れることができました。
なので毎年いくら入れられるのか、要チェックです。
1回引き出したら戻せない!
はい。一度引き出してしまったお金は、Roth IRAの口座に入れることができません。
なので本当に引き出したい時が来るまで、お金を育て続けましょう!
稼いだお金からしか入れられない!
稼いだお金 = 働いて得たお金
普通のことなのですが、法的に人からもらったお金や、国からのお金などはRoth IRAに入れることができません。
稼ぎすぎている場合は、Back Door Roth IRA!
実は年収がたくさんある人は、Roth IRAにお金を入れられない!
しかし、そんな人のために用意されたのがBack Door Roth IRAです。
別の口座(401kやTrdaditional IRA)から合法でRoth IRAにお金を移すことを言います。
2020年は、独身の場合、額面で139,000ドル以上稼いでいる方は対象になっています。
夫婦だと206,000ドル以上です。
わが家の考える、Roth IRAの活用方法
ここまで読んでいただいた方、ありがとうございます!
「なんかややこしい!!」と思われている方もいると思うので、FIREコミュニティの中でオススメされていたことを参考に、わが家が今のところ決めていることを書きます!
- 5年は必ず保持する。
- Roth IRAに入っているお金は一番最後に手を出すお金。
- 将来、税金が上がることを予想しているのでRoth IRAには毎年限度額いっぱいお金を入れる。
- 将来、州税がない州に移住するかもしれないので、Traditional IRAも視野に入れる。
わが家は現在、カリフォルニアに住んでいるのですが、カリフォルニアの税金は本当に高い!
そのため、将来夫婦でお引っ越しを考えています。
アメリカでは、連邦税(いわゆる国税)と州税が両方かかりますよね。
しかしアメリカの中には、連邦税はかかっても、州税が全くかからない州もあります。
そのため、今払っているカリフォルニアの高〜〜い税金は、州税がない州に将来引っ越した場合、Roth IRAに入れていたお金は先に高い税金を支払ってしまっているため、損をする可能性もあります。
しかし、将来なにがあるかわからないという理由と、税金が上がるであろうというわが家の予想の元に、収入が低いうちに(若いうちに)Roth IRAへ今はガッツリをお金を入れています。
もし将来、子どもにお金を残してあげたいなら、Roth IRAのお金から子どもが引き出しても、子どもに大きな税金がふりかからないことも考慮しています。
Roth IRAもTraditional IRAも、IRAの口座なのでお金を入れる際は、どちらかを選んで入れないといけません。
Roth IRA = 税金先払いの口座
Traditional IRA = 税金後払いの口座
まとめ
日本のNISAと比べるのもよくありませんが、NISAよりも良い点がたくさんあると思います。
アメリカにお住まいであれば、是非ともそのチャンスを生かして欲しいです!
- Roth IRAの口座は何歳からでも、外国人でも、ソーシャルセキュリティナンバーさえあれば持つことができるので、将来アメリカに長く滞在するであろうと予想されている方には、ぜひ持って欲しい口座!
- 将来も同じ州に住み続ける可能性が高ければ、なおさらRoth IRAは持っておくことをオススメ!
- Roth IRAは税金先払いの口座である!
- 401kやTraditional IRAは税金後払いの口座である!
- 毎年限度額が変動するので、要チェック!