アメリカに来て、まず困ったのが飲み水。
飲めるのか飲めないのかもわからず、ただ便利さを求めてペットボトルの水を買っていました。
しかし、お金がかかる〜〜!!
じゃあアメリカの水道水は飲めるのか?
アメリカ人の85%は、「水道水、飲んでもオーケー!」と言っているそうですが。
その疑問にお答えします!
アメリカの水道水は飲める?
結論から言いますと、
「飲めます!」
ただ、そもそも水道水には、フッ素や塩素、鉛や化学物質なども微量ながら含まれているため、
もしかすると体に害があるかも・・・という認識です。
住んでいる地域や水が通ってきたパイプによって含有量も違うので、味や水質が場所によって違うのはもちろんです。
ちなみに、ロサンゼルスは近年になって「市販のペットボトル並みにおいしい」という評価もあります。
もし、心配であれば自宅でできるキットもAmazonなどで売っています。
しかし、もうこの世の中、何を信じればいいのかわからない時代。
EPA(the Environmental Protection Agency)、いわゆるアメリカの環境庁は、水質について毎年レポートを出して、安全性を常に確かめています。
一方、NRDC(the Natural Resources Defense Council)、いわゆる天然資源防衛会は、アメリカ人口の15%は水によって危険にさらされるという危険性や、アメリカ全50州でEPAの飲料水法に違反していると主張しています。
水道水はどんな風に浄化されてる?
一般的な水道水は、海や川、貯水池から始まり、化学物質によって汚れを浮き出させ、沈殿させてろ過されます。
そして、塩素でパラサイトを除去したのち、フッ素が加えられ、入念にチェックされたのちに
水道水として蛇口から出てきます。
市販のボトルウォーターは、それらの水をさらにフィルターでろ過され、売られていることが多いです。
よって、90%のろ過作業はボトルにする以前に、すでに終わっているということです。
そんな市販で売られている水の種類をご存知ですか?
アメリカで売られている水の種類
Spring water
自然に流れる地下に由来する場所から供給される水で、ミネラルが豊富とされている水。
その後ろ過されて、一般的に売られている。フレッシュな味がウリです。
Distilled water
いわゆる蒸留水です。味は全くせず、美味しくないとされています。
ミネラル分などの栄養素は一切取り除かれ、植物に水をやったり、アイロンに使ったり、車のクーリングシステムのためによく使われていますが、飲んでも問題ないようです。
Purified water
逆浸透・脱イオン・脱塩素によってろ過処理された水。
綺麗にするために、フィルターだけではなく、ヨウ素や塩素を使用して汚い物質を取り除いているため、クリーンな水とは言い難い。スプリングウォーターのようなフレッシュな味は望めないがよく飲まれています。
Filtered water
一般的によくボトルウォーターとして売られているのがこの、フィルタードウォーター。
様々なフィルターを通してろ過された水道水。炭素を通してろ過されることが多く、スプリングウォーターのような自然に近い味が期待できる。
飲み水にかかるコストは?
アメリカ人は水を一日に平均で約0.30ガロン(1.15リットル)飲んでいるそうです。
水道水は、1ガロン約0.004ドル。
つまり水道水だけを飲んでいると、年間約0.44ドルしかかかりません。
それに加えて、初期投資としてかかる値段をそれぞれ足してみました。
浄水器つきの冷蔵庫を買う
初期投資が一番高い浄水器つき冷蔵庫。
浄水器が付いている冷蔵庫は、だいたい1000〜3000ドルくらいします。
それ以外は、水道水代のみ。
初年度は高くて3000.44ドルということになりますね。(目安です)
市販のボトルウォーターを買う
市販のボトルウォーターは水道水をフィルターしたもの、
自然の地表から取れる水をフィルターしているものなどの種類がありますが、
だいたい1ガロン1.08〜1.7ドルくらいします。(コスコなどの量販店で買う水など)
コンビニなど単品で買うともっと割高ですが・・・
よって、年間で118.26〜186.15ドル(目安です)
ウォーターサーバーを買う
Sparklettesなどの水デリバリーサービス会社もある、ウォーターサーバー。
このウォーターサーバー自体は、Amazonで購入すると150〜400ドル。
水は、自分でボトルを持っていき、スーパーの中や横に備えつけられているマシーンで購入します。
だいたい安いもので1ガロン35セントくらいです。
しかし、Sparklettesのような会社に頼むと、ウォーターサーバーはレンタルです。
その場合、レンタル・メンテナンス代が月々5ドル、デリバリー代で6.55ドル(場所による)。
そして1ガロン1.3ドルかかります。
Sparklettesだと年間でおそらく240ドルほどかかりますが、ウォーターサーバーだけレンタルして、
自分で水を汲んでくるなら、目安ですが年間2人で111ドル。(一人世帯だとだいたい85ドルほどです)
浄水器をつける
蛇口に浄水器をつけるタイプです。
だいたい20〜40ドルで購入可能。
フィルターは1年に1〜2回変えると良いようです。
フィルター自体は19ドルくらい。それ以外は水道代のみ。
よって、初年度は78.44ドル。(目安です。40ドルの浄水器を買い、フィルター2回変えた場合。)
フィルター付きの水筒を買う
だいたい写真のようなボトルで20〜30ドル代で購入可能です。
フィルターは1年2〜3回変えることを勧められています。
フィルターはだいたい12ドルほど。水道水をろ過してくれます。
よって、初年度は66.44ドル。(目安です。30ドルのボトルを買い、フィルターを3回変えた場合。)
ピッチャーを買う
こちらもだいたい30〜40ドルくらいで購入可能。
フィルターは1年に2〜3回変えることを勧められています。
フィルター自体は7ドルくらい。水道水をろ過してくれます。
よって、初年度は61.44ドル。(目安です。40ドルのボトルを買い、フィルターを3回変えた場合。)
比較すると、このようになります。
水を買う方法 | 初年度にかかるお金(目安) | その後にかかるお金(目安) |
浄水器つき冷蔵庫 | $ 3000.44 | $ 0.44/year |
ボトルウォーター | $ 186.15 | $ 186.15/year |
ウォーターサーバー(レンタルの場合) | $ 85 | $ 120/year |
蛇口用の浄水器 | $ 78.44 | $ 0.44/year |
フィルターつき水筒 | $ 66.44 | $ 0.44/year |
ピッチャー | $ 61.44 | $ 0.44/year |
*この表からだと、ピッチャーが一番安いですが、どれを買うかによっては、蛇口用の浄水器もフィルターつき水筒も値段にさほど違いはありません。
*ボトルウォーターは、コスコなどの量販店で安く買った場合なので、コンビニなどで買うともっとかかります。
*また、ウォーターサーバーはレンタルではなく、購入すれば値段も変わります。
まとめ
水道水は飲めます。
ただ、注意書きと共に自己責任で。
とはいえ、日本と比べると水質はよくないようなので、更なるフィルターを通すと安心感が増しますね!
わが家では実は、ウォーターサーバーをSparklettesからレンタルし、毎月のデリバリーをキャンセル、
そして自ら水を汲みに行っています。
意外と値段の高い手段を取っていますが、ウォーターサーバーにはお湯とお水が即座に出る機能があるので、
その便利さを買っています。
コストだけで考えると、水道水をそのまま飲む方が一番安い。
よって、その後の選択はあなた次第です。
私は、Britaのピッチャーを以前使っていましたが、それでも十分便利です!