日本だと普通預金口座と定期預金口座があるけど、アメリカはどうなの?
CheckingとSavingがあるんだけど、なんの違い?日本語だとどっちになる?
さらには、違いを知って、使い分けを知ったら、どのようにお金を管理するべきか、おすすめの口座なども経験を踏まえて書いています。
これからアメリカでお金の管理を本格的にやっていこうと言う方の参考になれば良いと思います!
【アメリカの銀行口座】Checking口座とSavings口座の違いと使い分け(SSNがある場合とない場合)
一言で言うなら、アメリカも日本と基本的に同じ。
※よくアメリカのATMで引き出す際に、日本語設定でお金を引き出そうとすると、「当座預金」や「定期預金」と出てきて、「普通預金」がなかった経験がありませんか?その場合は、「当座預金」が日本語で言う普通預金に値します。アメリカではCheckingでチェック(小切手)を使う習慣があるので、「当座預金」と表記されているだけだと予想しています。
では、アメリカのCheckingとSavingの違いをズバリ比較!
Checking | Savings | |
目的 | 日常的に使うお金 | 貯金や特別なときのお金 |
利率 | ほぼ無し | ある(アメリカ平均0.09%) |
最低預金額 | ある(無いときもある) | なし(あるときもある) |
引き出しの制限 | なし | 月に3〜6回まで |
アクセスの制限 | いつでもオッケー! | 一旦Checkingに移さないといけない |
チェックブックの発行 | ある | なし |
光熱費などの支払い | できる | できない |
その他 | ・その他の銀行アカウントと繋げられる
・オーバードラフトの罰金あり |
・通常同じ銀行内でのアカウントのみ繋げられる |
- Checkingは引き出したり預金したり、送金をしたり受けたりなどが簡単にでき、主に毎日使うような口座なのでDaily Balanceとよく呼ばれるのですが、それはCheckingに入っているお金のことを指します。
- Savingsはあまり簡単に引き出したりできない。しかしその分Savingsにお金を放置しておけば、利子もついて良いですね!日本だったら定期預金の利率は0.02〜0.2%くらいです。それと比べるとアメリカ平均0.09%は良い値だと思われます。また、Checkingには利率は「ほぼ無し」と記載していますが、0.06%などの小さな利子がつく銀行もあります。
- Checkingの最低預金額(minimum balance)は銀行やそのアカウントによりけりですが、だいたい1,500〜2,000ドルくらいはCheckingに入っていないとメンテナンス料金(約12ドル/月)を取られることが多いです。
どのくらいCheckingに入れて、どのくらいSavingsにお金を入れておけば良い?
クレジットカード主義であるアメリカ人の場合、Checkingにはだいたい2,900ドル、中級レベルの人は1,250ドル入っているそうです。参考>>How Much Cash to Keep in Your Checking vs. Savings Account(英語記事)
Checkingに入れておく金額は、1ヶ月〜2ヶ月分の出費+30%
Savingsに入れておく金額は、その残り
1ヶ月のだいたいの出費を計算するには、ご自身で3ヶ月ほどしっかり記録を取って、一体クレジットカードはどれくらい使っているのか、ジムのメンバーシップにはどのくらい使っているのかなどを把握しましょう!
オーバードラフト(残高がマイナスになること。1日あたり35ドルくらい取られたりする)や手数料などで無駄なお金を取られてしまわないよう、少し余裕を持ってCheckingには入れておいた方が良いです。
我が家の場合、夫婦合わせて月々の出費は3,500ドルくらいなので・・・
Checkingを作るなら・・・
ソーシャルセキュリティナンバー(SSN)が無い場合
- Chase
- Wells Fargo
- Bank of America
- Citibank
上記のどれかが良いと思います。ATMや支店が多く、電話などしたく無い時は直接支店にすぐに訪ねられるのがいいですね!
私もChaseのChecking口座にミニマムバランスである1,500ドルを常備しています。
ソーシャルセキュリティナンバー(SSN)がある場合
High Yield Online Checking Account
普通のCheckingとは違い、利子がついて、オンラインで操作するCheckingのことです。お金を育てられます。
中でもSchwab Bank High Yield Investor Checking® Accountにはたくさんのメリットがあって素晴らしい!私もそこに、2,000ドルほどお金を入れています。
なぜおすすめなのか?
Savingsなら利子がたくさんつくところはオンライン銀行でいっぱいあるけれど、Checkingにも関わらず、高利子がついているからおすすめ!それが0.15〜0.20%!!(2020年1月で0.15%。変動します。)英語だとその利子のことをAPY(Annual Percentage Yield:利率)といいます。
おすすめする詳細はこちら!>>おすすめのアメリカ銀行口座【利点がいっぱいCharls Schwab】
Savingsを作るなら・・・
こちらも2通りあります。
- Checkingを作った銀行でSavingsを作る(SSN無しの場合)
- 別の銀行でSavingsを新たに作ってお金を育てよう(SSNありの場合)
Checkingを作った銀行でSavingsを作る(SSN無しの場合)
- Chase
- Wells Fargo
- Bank of America
- Citibank
Checkingの口座開設と共に、だいたいSavingsもオープンさせてくれます。同じ銀行のCheckingとSavingsを持っていることで口座間の送金が早く、簡単で便利です。
別の銀行でSavingsを新たに作ってお金を育てよう(SSNありの場合)
実は、Savingsの中にもいろんな銀行が持つSavingsの口座が色々とあります。その中でもよく耳にすると思うのが、以下の2つです!
High Yield Online Savings Account
APY(利率)が高いことがメリット(2.00%を超える時もある)で、店舗を持たず、オンラインで全て処理するため、運営費も安いかゼロだったりする。お金を引き出す際は、繋げているChecking口座に一旦お金を移動させてからで無いと引き出せない。
参考>>10 Best High-Yield Online Savings Accounts of January 2020(英語記事)
Money Market Account (MMAs)
こちらもAPY(利率)がHigh Yield Online Savings Accountくらい高いことがメリットだが、ミニマムバランスがあるところが多い。CheckingとSavingsの機能が合わさったような口座で、チェック(小切手)を発行できたり、デビットカードを発行できたりする。しかし月に6回までしか操作できず、それを超えると多額の手数料が取られたりするので用心。放置をしておくつもりで利用するのが良い!
我が家は、High Yield Online Savings AccountであるWealthfrontのSavings口座を夫婦間で緊急用口座として持っています。結婚式の際に緊急用に一度引き出しましたが、またお金を入れ直して育てています。
Wealthfrontのメリット
- APYは1.78%
- FDIC(銀行が破綻した際に保護してくれる機関)で1ミリオンまで保証されている
- 引き出し回数は無制限
- 手数料無し
- 一日に引き出せる金額は最大で250,000ドル
まとめ
CheckingとSavings(またはリタイアメント口座)にお金を分散させて、なおかつAPYが高いところやご自分のニーズにあった銀行を選びましょう!SSNが無い場合は、お金を増やすことは難しいですが、将来SSNを取得された際にぜひHigh YieldのCheckingやSavingsの口座を利用してみてくださいね。
銀行を選ぶ際にチェックするポイント
- APYをチェック。
- 手数料をチェック。
- カスタマーサービスをチェック。
- FDICに保証されているかどうかをチェック。
- 1日に利用・操作できる回数や限度額、ペナルティをチェック。
Checking口座(SSN無し)→ Chase, Wells Fargo, Bank of America, Citibank
Checking口座(SSNあり)→ High Yield Online Checking Account
おすすめ:Charles Schwab, Radius bank
Savings口座(SSN無し)→ Chase, Wells Fargo, Bank of America, Citibank
Savings口座(SSNあり)→ High Yield Online Savings Account, Money Market Account
おすすめ:Wealthfront