現地の生の声が聞けた!アメリカでFIREムーブメントのキャンプを体験。

私がFIRE movementFIについて知ったのは、約1年前。

旦那はんが聞いていたポッドキャスト「ChooseFI」がきっかけで知ることになりました。

それから、FIに関するポッドキャストやブログ、本、コミュニティ会に参加するなどして

FIやFIREに対する理解を深めてきました。

今回は、実際に同じ考えでいる人たちが集まって3日間キャンプをするという、

campFI(キャンプファイ)」に参加してきました。

ここで、改めて「FIやFIREってなんぞや?」となった方は下記をご参考ください!

FIFinancial Independence

ファイナンシャルインデペンデンス。つまり経済的独立・経済的自由のことです。

FIREFinancial Independence, Retire Early

ファイナンシャルインデペンデンス、リタイアアーリー。つまり経済的自由になり早期退職をすることです。

今ではアメリカのミレニアル世代でムーブメントになっているのですからすごいですね。

FIREの火付け役は、Mr.Money Mustacheというブログを書いているブロガーPeter Adeneyさん。

エンジニアを経て2005年に30才で早期退職。現在45才、お子さんと幸せに暮らしているようです。

私も私の旦那はんも、ミレニアル世代で、今ではこのムーブメントがかなり身近なものとなっています。

早期退職して、好きなことができる時間・自由を手に入れ、充実したライフを送ることで

人生がもっと楽しくなった!という人にcampFIで実際に会ってきました。

現地の生の声が聞けた!アメリカでFIREムーブメントのキャンプを体験。

campFIは年に7回ほど行われ、全米各地で開催されています。

FIに関心がある人たちが集まり、ゲームなどのレクリエーションやトークセッション、講演、情報交換をしたりする3日間のイベントです。

今回私が行ったのは、Southwestの集まりで、アメリカの大自然が広がるジョシュアツリー

という街の市民センターのようなところで開催されました。

今回の参加人数は53名。うち日本人は私のみ・・・

外国人は私とドイツから来た男性とインドから来た男性の3人だけでした。

年齢は20代〜60代、性別は男性が6割、女性が4割ほど。

その中でもすでにFIした人は2割ほどでした。

参加費用は1人475ドルと、決して安くはありませんが3日間みっちり将来について話すことができ、

交流もできて、学ぶこともできる。大自然の中なので滞在した部屋はそこまで快適ではなかったですが、

美味しいご飯も朝・昼・晩と用意されています。

基本的な日程は用意されていますが、それに必ず従わなければいけないこともなく、完全に自由です。

夕方にジョシュアツリーを数人でハイキングしたりもしましたし、ゲームもあるので

ほぼレクリエーション交流会です。

実際にFIREした人たちの講義

FIREした人の中で一番驚いた人は、30才でFIREし、4人の子供がいる方でした。

土地の売買をうまく繰り返し、FIREに至ったそうです。確か現在まだ33才くらいだったと思います。

中には、現在24才くらいで、あと数年でFIREする予定をしており、

自身のブログや本も出版をしている女の子もいました。

基本的に午前と午後に1講義ずつあり、実際にFI界では有名な方々の話が聞けました。

今回は4名の講義。

講義と言っても、そんなに堅苦しいものではありませんでしたけどね!

特に印象的だったのがWhitney Hansenさんの講義。

アメリカ問題の一つでもある、学費ローン

よくアメリカの学生が困っている問題で、大学卒業後にも関わらず30〜40代くらいまでつきまとう学費のローンです。

親の支援なく大学に通うんですからすごいですよね・・・私は本当に親に感謝です。

もちろんアメリカ人でも親御さんが学費を支払うご家庭もあります。

Whitneyさんは大学卒業後、会計士として働き、その学費ローンを10ヶ月で返済、

MBAも取得、そして19才にして家を購入。

今ではFIを果たし、ブログやポッドキャスト(The Money Nerds)などで自身の経験などを元に、

ファイナンスのアドバイスやコーチングなどもし、それ以外は自由に暮らしているようです。

そんな彼女の講義内容は、「どうやったらストレスなくハッピーに人生を過ごせるか」に着目した内容でした。

講義やトークセッションは、単にファイナンシャルについて話されるだけではなく、

人生をどう楽しく生きるか」に着目した内容が思いの外たくさんありました。

グループトークセッション

Photo by Phil Coffman on Unsplash

講義もあるのですが、グループに分かれてのトークセッションもありました。

参加者全員に何についてトークセッションをしたいのかを聞き、4つのテーマが投票で決まります。

決まったテーマがこちら↓

  1. FIREした後の人生について
  2. 不動産について
  3. 税金対策について
  4. 副業(サイドハッスル)について

私が参加したのは①と④です。

グループセッションは基本的に少人数なので1人ずつ順番に話す機会が与えられます。

いやぁー英語だから私緊張w

人前で踊るのはそんなに緊張すること無いけど、しゃべりはつらいw

それでもジャッジすることなく真剣に私の話を聞いてくれる環境に本当に感謝でした。

 

特に印象的だったのはKevinさんの話。

両親に幼い頃からお金の大切さについて教えられてきたそうで、12才の頃から貯金を始めたそうです。

「買って欲しいおもちゃがある」と親に伝えると、次のイベント行事まで我慢するように教えられ、

簡単にモノが手に入る環境にはあったものの、両親はすぐに買ってくれなかったそうです。

のちにその経験が、物事の優先順位や大切さを計ることに繋がり、モノを得る以上に

節約や投資が大事であることを自然と学んでいたそうです。

30代半ばでFIし、今では奥さんと2人で幸せに暮らしています。

奥さんの趣味はなんと!マスタングを3台所有しているそうで、気分で乗り換えるそうです。

FIの旦那さんを持つにも関わらず珍しいと思ったのですが、誰にでも好きな趣味はありますよね。

どこにお金をかけるかは人によりけりだから、自分が幸せなら、誰もジャッジしない

そんなケビンさん本人は、将来のお金について何の心配も無いそうです。

だからケビンさんからはとってもハッピーなオーラしか感じませんでした・・・

お子さんがいらっしゃらないこともファイナンシャル的に大きく左右しているかもしれませんが、

それも個人の選択の自由であり、人それぞれだなぁと思いました。

 

中には元お医者さんもいらっしゃいました。

Doc Gさんと言う方で、すでにFIされており、自身のブログ(DiverseFI)とポッドキャスト(What’s Up Next?)を持っておられます。

Panda
みなさんブログとポッドキャストで経験を共有されるようですね!

元々裕福な家庭に育ち、メディカルの学校を卒業し、自分でビジネスを立ち上げたり、

絵を売ったり、不動産をやったりと、何をするにも経済的には問題なく過ごして来たそうで、

開業医としても働いておられました。

そのように仕事や環境には恵まれていたようですが、本当の本当にやりたいことをするために、

FIになったそうです。ブログを始めて、本を2冊自費出版。

今では今まで以上に忙しい毎日を送っているそうですが、幸せだとおっしゃっていました。

campFIで学んだエキササイズ

エキササイズと言っても体を動かすエキササイズではありません。

手や頭を動かすエキササイズです!

3つの自問自答

実際に講義をされていたJD Rothさん(ブログ:Grow Rich Slowly)が勧めていたエキササイズは、

FIを果たした先のことをリアルに想像する3つの自問自答です。

  1. お金がもしたくさんあったら、お金や時間はどう使う?
  2. もし余命があと5〜10年と言われたらどうする?
  3. もし余命があと24時間だと言われたらどうする?

この3つの質問にしっかり答えることで、本当に自分がやりたいことが見つかるはずです。

JDさん曰く、ただゴールに向かって突き進んだ結果、たどり着いたのがFIだったと話していました。

だから、振り返るとFIはあくまでもハッピーなサイドエフェクト(副作用)だったと。

そして、余生を楽しむためにまずは自分自身のメンタルも身体も健康でいることが一番大事だと

おっしゃっていました。

自分への「No list」を作る

先ほどのWhitneyさんのお話の中でやったエキササイズは、「No list」を作るということ。

本当はやるべきでは無いとわかっているのに、やってしまっていることってありませんか?

例えば・・・

  • ご飯を食べている時は動画を一切見ないようにしたいのに見てしまう。
  • 寝る前は携帯を見ないようにしているのに見てしまう。
  • 待ち合わせに遅れないようにしているのに5分ほど遅れてしまう。
  • 自分を犠牲にしないようにしているのにいつもYesと言ってしまう。

などなど、私の場合色々と出てきます・・・

それをこのようにNo listにしました。↓↓

  • No phone during dinner
  • No phone right before I go to bed
  • No running late
  • No sacrifice myself

また、ストレスなく生きるためには、自分はもちろん、本当に大切な人のことも気にかけて

良好な人間関係を築くことが大事だとおっしゃっていました。

No list」以外にも、

  • 携帯のスクリーンタイムをチェックして、一日に平均どのくらい携帯を見ているのか確認
  • カードや手紙を友人の誕生日に連絡して関係を耕す
  • イベントごとにどんどん参加して交流を深める

などが例に出されており、アナログな繋がりがどんな時代も大事なように感じました。

私も友人の誕生日にはGoogleカレンダーに予定として入れておき、通知が出るようにしています。

JDさんの話にも繋がると思うのですが、まずは自分自身のメンタルと身体を健康に保った上で、

初めて他人のことがちゃんと気にかけられます。

その話を聞いた時に、日本人はどうしても自分自身は後回しにして、他人のことばかりを

気にかけてしまうところがあるのかな?と思いました。

だからいきなりしんどくなったり、自分が他人にやったことが本当によかったのかどうか

心配になったり・・・

それは日本人の素敵な思いやりの精神でもあり、たまにやりすぎなところでもあるような気がします。

もう少し気楽に、ワガママになってもいいかもしれませんね!

日本のことが大好きで日本にも数ヶ月過ごしたことがあるご夫婦にも出会いましたが、その奥さんが、

「日本人はとても働き者だし、働いてないと何してるの?って思われる文化が強いかもしれないわね。だから、FIやFIREと言う考えが日本人に受け入れられるかどうかとても興味深いわ!」

とおっしゃっていました。

確かに・・・働いてないと、白い目で見られるかもしれないと言う他人からの目を

自然と気にしてしまうかもしれないし(実際に今現在は休職中なので・・・多少気にしています)、

もし逆に私が自慢のできる職業に就いていたらその肩書きに執着を抱いているかもしれませんし、

仕事にやりがいを感じていてそれが楽しいのであれば働き続けているかもしれないです。

でもそれらも、人それぞれですね。

ただ見定めるところは、ただ一つ。

やりたいことがストレスなく自由にやれているかどうか」だと思いました。

Joshua Tree Hiking trail

まとめ

最初は行くことにとてもためらっていましたが、勇気を持って参加し、本当によかったなと思います。

ただのファイナンスのイベントだと思っていましたが、人生の奥深い話や人間関係についてまで

追求するとは思っていませんでした。日本人であれアメリカ人であれ、どこの国の人であれ、

同じ人間であることには違いなく、人間として求めているものはそれなりに一致しているなぁと

感じ、改めて人生について考えさせられた3日間でした。

やりたいことを存分にやるためのFI。
人生は人それぞれの生き方がある。
自分も大切に、好きな人も大切に。

とてもCliche(クリシェ:ありふれたこと)ですが、心からしみじみと3日間で感じたことです。

また機会があれば、参加してみたいと思います!

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