日本とアメリカの物価や経済状況などはちがうものの、お金持ちの「お金の習慣」には共通点がありました。
昔から「金持ちはケチ」という金持ちをひがんだ言葉がありますが、それはきっと「金持ちは倹約家」がこじれてしまったものですね・・・
ケチは理由があって、かしこいケチなんだと筆者は思います。
わたしはロサンゼルスにて、夫婦でFIRE(アーリーリタイア)を目指しています。
2031年に夫婦そろってリタイアを目指し、その後は自由な暮らしをしていきたいという思いがあります。
アメリカのFIREムーブメントのコミュニティの中で、直接学んだ「お金の習慣」を記事にしました。
この記事はこんなかた向け
貯金ができない方
家計簿つけるのが面倒な方
お金の増やし方を知りたい方
FIREムーブメントという言葉を耳にした方
アーリーリタイアしたい方
アメリカのお金持ちに習う、お金の習慣【今日から始めよう】
お金持ちの定義から!
もちろん、お金をたくさん持っている人のこと。
それは見た目じゃわかりません。
「お金持ち」とされる総資産はそれぞれ、3000万円(日本)と2.2ミリオン(アメリカ)とされています。
そんなお金持ちの方々の秘訣は、「お金の習慣」にありました。
それは、「お金持ちの人ほど、生活設計を立てている」という事実です。
それについては面白い記事があったので下記の記事も参考にしてみてくださいね!
>>Here’s how much money Americans say you need to be “rich”(英語記事)
特にアメリカではミリオネアになることが、お金持ちになる第一歩のようですね。
そんなミリオネアが、うじゃうじゃ存在するアメリカのお金持ちからのアドバイスをまとめました。
お金持ちがオススメする生活設計とは?
それは、とてもシンプルなものだった・・・
- 支出は収入より必ず少なくする。
- 収入と支出のギャップを広げる努力をする。
はい、基本はそれだけのようです。
それって、不動産を買うとかFXするとかそういう話じゃなくて、本当にお金に対する習慣ですよね。
お金持ちが一番意識していること、それは「ギャップを広げること」です。
ギャップを広げることで、ギャップ分は「投資に回せる」ということです。
まず、ギャップを広げる方法は以下の3つ。
- 収入を増やす
- 節約をする
- 上記の両方をする
当然のようなこの3つ・・・
少し掘り下げてみましょう。
収入を増やす
お給料をあげてもらう
増やす方法もたくさんあると思いますが、一番現実的なのは給料の交渉。
日本だと「お給料の交渉なんて、できるわけないがな!」という話。
でもそれができるのが、アメリカです。
「自分の価値は自分で上げる。」
そんな考え方を持っているアメリカのいいところですね。
たとえアメリカの日系の会社に勤めていたとしても、交渉はしても良いと思います。
日本もどんどん自由な発想が受け入れられて、個人の意見も交渉次第で当たり前になりそうですね!
私も過去に、お給料の交渉は何度かした上で、あげてもらう事ができました!
副業をする
英語でmoonlightingやSide gig, Side job, Side hustleなどと呼ばれる副業。
日本のように「副業してもいいよ!」と公開している会社は少ないようですが、
アメリカで副業をしている人は、17人に1人(約8億人)いるそうです。
裁判沙汰が多いアメリカでは同じ業種の副業をしていると、あとあとになって裁判沙汰になったりすることもあるそうなので注意が必要です。
また、州によってもいろいろとルールが違うため、その都度確認ですね・・・
もちろん秩序に基づいて、大丈夫な範囲で行うのが主流です。
しかし、アメリカのFIREコミュニティでは、「副業はどんどんしよう!」という動きになっています。
FIREコミュニティの人たちはアグレッシブですからね!
ミリオネアの中には、起業をしている人も多いようですよ。
節約をする
節約をすれば、もちろん収入とのギャップが広がりますね。
意外と生活費を見直すと、削れる部分が出てきます。
オススメとしては、「常にサブスクリプション費を見直すこと」です。
サブスクリプション費とは、毎月定額で自動引き落としになっているもの。
たとえば、ネットフリックス、iTuneMusic、ジム、携帯などです。
意外と小さなサブスクリプション費だと思うのですが、チリも積もれば山となるやつです。
毎月、「本当にこのサブスクは必要なのか?」と考えます。
意外と利用してないこととかがあり、「あれ?価値ないかも!」と思うことがよくあります。
そう言うサブスクリプション費はキャンセルしましょう!
上記の両方をする
はい、両方やると最高!
当たり前ですが・・・両方やることでギャップは拡大します。
そのギャップ分は投資に回します。
それらが
- 支出は収入より必ず少なくする。
- 収入と支出のギャップを広げる努力をする。
ということでしたね。
そのための方法は下記3つ。
- 収入を増やす
- 節約をする
- 上記の両方をする
お金持ちたちは、それらをやってるんですね!!
そしてお金持ちたちは、それらの増えた収入、減った出費をちゃんと記録している。
言い換えると、家計簿をつけている。
中にはスプレットシートを使って、ガッチガチに家計簿つけている人もたくさんいます。
我が家もスプレッドシートでガッチガチの家庭です・・・
って思う方もいると思います。
実際、日本で生活設計を立てている人は全体の35.1%(知るぽと2019年家計の金融行動に関する世論調査より)しかいないようなので、
それだと日本人は10人のうち3〜4人。
だいたい日本人の3分の2の人は面倒だと思っているようです。
そこで、アメリカのFIREコミュニティの啓蒙家でもある、
Afford AnythingのホストPaula Pantさんは「アンチ予算」を提案しています。
家計簿めんどくさいあなたへ。「アンチ予算」の考え方
家計簿なんて面倒くさーーい!
そんなあなたの味方、「アンチ予算」
その流れがこれ!
手取り収入から・・・
- 貯金(投資)に回すお金を決める
- そのお金を手取り収入からひく
- 残りのお金を安心して使う
たったこれだけ。
手取り収入 ー 貯金(投資)に回すお金 = 安心して使ってもいいお金
このざっくりとした当たり前のような計算式・・・w
手取りなので税金を引かれたあとです。
(例)3000ドル ー 1000ドル = 2000ドル
そこで重要なのが、「貯金(投資)に回すお金を決める」ですね。
アーリーリタイアを目指すFIREコミュニティの中では、「50%は投資した方が良い!」とされていますが、
Paula Pantさんは「誰でも20%は毎月投資に回した方が良い」というアドバイスをしています。
3000ドルの50%は1500ドル。
3000ドルの20%は1000ドル。
50%を投資に回すと、リタイアできるまでに約17年。
20%を投資に回すと、リタイアできるまでに約37年。
そう、貯蓄率をあげると、リタイアできるのが早まるということです。
それについては、アーリーリタイアに年収は関係なし!それ以上に大切な事とは?にも書いています。
貯蓄率を1%ずつ上げよう!
毎月の貯蓄率が20%しか今はできない!
一気に50%まであげられない!
というなら、「毎月1%プラスずつ」ならできそうじゃないですか?
それを提唱しているのはPaula Pantさんで、英語記事をご覧になりたい方はこちらをご覧ください。
3000ドルの1%は30ドル。
30ドル上乗せて貯蓄。
次の月も30ドル貯蓄。
それを1年間続けると、年間で12%プラスで貯蓄できたことになります。
それを4年間続けると、貯蓄率は50%ほどになります。
下の表を見てください。
左が貯蓄率、右がリタイアするまでの期間の目安表です。
貯蓄率が20%から30%に増えるだけで、リタイアできるまでの予想期間は
約37年から約28年にまで縮まります。
貯蓄率20% → 約37年
貯蓄率30% → 約28年
9年も縮まってる!!
あくまでも目安ですが、わかりやすいので私もよく見ます。
まとめ
ミリオネアの人たちも、運が良くてミリオネアになったのでは無さそうです。
お金との付き合い方、お金の習慣を身につけたからこそミリオネアになった人がたくさんいます。
学校では教えてくれないお金の知識さえあれば、ミリオネアになるのも夢じゃありません。
逆をいえば、知識さえあれば誰でもミリオネアになれるはず。
お金を大儲けしなくても、地道にやっていけばできること。
目の前の美しさにくらむことなく、泥臭くてもなんでもコツコツやっていくことが大事ですね。
大切なこと
収入と支出のギャップを広げる
広がった分は投資する
収入から先に支出をひく
貯蓄率を意識